J2ベガルタ仙台は12日、午前練習を行った後、午後には仙台市内の大崎八幡宮で必勝祈願を行った。今季自ら主将を志願したMF遠藤康(35)は「みんなが路頭に迷ったときにしっかり方向を示せる存在でありたい」と精神的支柱としての活躍を誓った。
ベテランが覚悟を決めた。この2年間低迷した苦境に「自分が主将をやるしかない」。昨季引退した梁勇基さんや鹿島時代の先輩・小笠原満男さんなどに相談し、決意を固めた。「笑いあり、けんかあり、楽しいだけじゃいいチームにならないので、ちゃんと厳しくおのおのが成長できる場にしたい」と、高めあえる環境を作る。
必勝祈願では選手、スタッフら約60人が巨大な絵馬にサイン。年男の主将は個人としての願い事はないものの「勝たなきゃいけないという気持ちはさらに引き締まった。チーム一丸となってやっていきたい」と表情を引き締めた。
昨季、左足底腱膜炎で初めて手術を受けた。今季の目標はけがをしないことを第一に、人間性も高めていく。「関わってくれている人たちに、サッカー選手としても人間としても見本となれるような人間になりたい」。心身ともに更に磨きをかけ、チームをまとめ上げる。(山崎 賢人)
◆J2仙台が必勝祈願 主将を志願したMF遠藤康が活躍誓う(報知)