■ベガルタ仙台 上位勢から立て続けに勝ち点を獲得。良い流れを継続できるか
【プラス材料】
まずは悪い流れを止めてホームに戻ってこられたことがプラス。14日の第27節・ガンバ大阪戦は4-0で18試合ぶりに勝利。続く18日の第32節・FC東京戦は2度リードされながらも同点に追いついて引き分け。悪くない流れになってきた。
攻撃陣の復調も心強い。中でもFW長沢駿がG大阪戦でハットトリックを達成し、続くFC東京戦でもゴールを記録。長沢は鹿島アントラーズとの前回対戦となる第15節でも得点しており、今回も期待がかかる。
FC東京戦を契約上の都合で欠場したDF柳貴博が今節戻ってくることも好材料だ。柳はG大阪戦でJ1初ゴールを決めて勢いに乗っている。さらにFC東京戦ではDF蜂須賀孝治、MF兵藤慎剛、MF松下佳貴がケガから復帰してそれぞれ好プレーを披露。戦力が厚くなってきたことは頼もしい。
【マイナス材料】
鹿島との対戦成績を見れば、2018年5月のリーグ戦を最後に勝っていない。ホームゲームでは2017年8月のJリーグYBCルヴァンカップ準々決勝第1戦が直近の勝利で、リーグ戦に限ると2016年3月まで遡らなければならない。今回の対戦で最新の白星を記録に残したいところだ。
まだ負傷者が多いのも厳しいところ。ここまで5得点のFWアレクサンドレ・ゲデス、FW西村拓真、FWジャーメイン良といった前線の選手たちがなかなか戦線に戻ることができていない。
日程面で不利なことも気がかりだ。鹿島は14日の前節から1週間の準備期間があるが、仙台は18日に試合をこなして中2日で今節に臨む。メンバーの入れ替えが予想される中でも、鹿島と戦える組織力を見せなければならない。
文:totoONE編集部
■鹿島アントラーズ ACL出場権確保へ負けられない戦いが続く。団結力がカギに
【プラス材料】
ホームで行われた前節の川崎フロンターレ戦は、首位を独走する強敵相手に互角の戦いを演じ、1-1のドロー決着となった。インテンシティの高い展開が続いたが、終盤まで規律を崩すことなく、戦えたことは大きなプラス要素と言えるだろう。
本来であれば、来季のACL出場権が与えられる3位以内確保のために勝ち点3を手にしたいところだったが、アントニオ・カルロス・ザーゴ監督率いるチームへの期待感が確実に増す内容だった。
試合直前には選手に新型コロナウイルス感染症の陽性判定者が出て、何人かのメンバー入れ替えがあった。そんな中、試合出場の少ない選手が出場して首位チームと互角の戦いを披露。サブ組を含めて戦術が浸透していることが伝わってきた。
【マイナス材料】
いくつかのマイナス要素をもって、アウェイのベガルタ仙台戦に臨むことになりそうだ。
まずはチームのメンバー編成。チームに新型コロナウイルス感染者が出て、濃厚接触者も特定された。メンバーはより限定された中から選ぶことになる。そして、前節の川崎F戦で退場処分となったMF三竿健斗が出場停止。守備の要であると同時に、チームの行方を示す主将の欠場は大きな影響と言える。
また、守備陣に多くの入れ替えが見込まれ、連係面がより重要な守備への不安は拭えない。この状況でピッチに立つ11人がいつも以上に守備を、お互いを意識してプレーすることが求められる。終盤戦に差しかかり、1試合に重さが出てくる中、団結して戦うことがカギになる。
文:totoONE編集部