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技術面、精神面ともにポジティブな評価 「とても大きなポテンシャル」
2019シーズンのJリーグが開幕し、すでにリーグ戦2試合が終了した。ヴィッセル神戸の元スペイン代表FWダビド・ビジャら世界的ビッグネームの加入に沸く一方、若手選手の台頭も著しい。その最たる例が、昨季のJリーグ・ベストヤングプレーヤー賞を受賞した鹿島アントラーズFW安部裕葵だろう。
安部はリーグ開幕戦の大分トリニータ戦(1-2)、第2節の川崎フロンターレ戦(1-1)にいずれも先発出場。チームは未勝利が続いているが、まだ20歳になったばかりとは思えないプレーで観る者に強い印象を残している。
そんな期待の日本人アタッカーは、海外からどのような評価を得ているのだろうか。かつてアジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ(W杯)を6大会連続で取材した英国人記者マイケル・チャーチ氏を取材。日本を代表する若手となった安部に対して、チャーチ氏は未来への大きな期待を抱いていた。
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安部のパフォーマンスはとても印象的だ。Jリーグでの彼をすべて見ることができているわけではないが、昨年のU-19日本代表やAFCチャンピオンズリーグ(ACL)での鹿島を見る限り、とても大きなポテンシャルを持っていると感じる。
まだフィジカル面を含めて学ぶべきことが多いのも事実だが、より素晴らしいプレーヤーに成長する可能性があることは間違いないだろう。技術的にとても優れているし、何より落ち着いている。ボールを持っても慌てず、良いパスを持っている。
彼はほかの若手選手に比べて、正しい自信を持ってプレーしているように見える。過去に日本の育成システムから輩出された選手は、技術的に優れていても十分な自信を持っていないこと、あるいは逆に自分を過信してしまっていることがしばしばあった。安部はそうではなく、正しい自信に基づいてプレーしていると感じている。欧州の若手選手に近いと言うこともできるかもしれない。
欧州組と比較しても「安部のクオリティーが劣るとは思わない」
もし彼が欧州に行ってプレーすることになれば、とても興味深いことだ。そうなっても驚くことはないだろう。すでに多くの日本人選手が欧州でプレーしているし、安部のクオリティーが彼らに劣るとも思わない。今の姿勢を維持することができれば、新たな環境に適応するためには大きな助けになるだろう。
また、安部はACLでとても印象深い活躍をしていた。ACLの難しさの一つとして、Jリーグと非常に異なるスタイルのフットボールがある。中国のチームはよりフィジカルに寄ったスタイル、韓国もJリーグに比べたらフィジカルを押し出す。加えてレフェリーのスタンダードも違う。日本ではファウルになる場面で笛が吹かれないこともあるだろうし、その逆もある。
ACLのような大会は特に若手にとって、違った環境、戦術、プレースタイルを経験する素晴らしい機会だ。こういった大会で鹿島の大岩剛監督が、安部のような若手のクオリティーを信じてプレーさせているのは非常に重要なこと。近い将来の欧州でのプレーなど、選手の成長に大きく寄与していると言える。