日刊鹿島アントラーズニュース

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2014年3月2日日曜日

◆ヤング鹿島が4発快勝 先発平均25・73歳(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/p-sc-tp1-20140302-1264613.html



<J1:甲府0-4鹿島>◇第1節◇1日◇国立

 鹿島が「最後の国立開幕戦」を4発で彩った。FWダビの2発を含む全得点がセットプレーから。飛び道具の昨季の得点数1位(28得点)は健在で、守っては完封だ。違うのは顔ぶれ。昨季開幕スタメンの平均年齢は29・18歳、30代が7人いた。今季は25・73歳。19歳のMF豊川、20歳のDF伊東ら若手を登用して勝ち、新生鹿島を印象づけた。

 08年内田以来、6年ぶりの10代開幕先発の豊川はデビュー戦。「人生で一番緊張した」中で左サイドを切り裂き、CKとFKを獲得。「内田2世」と期待される伊東も好クロスを供給し、21歳のDF昌子はJ1初ゴール。後半には19歳のDF植田も出場した。

 かつての常勝軍団は過渡期にある。07~09年のリーグ3連覇を含む16冠王者が昨季は7年ぶりの無冠。トニーニョ・セレーゾ監督は開幕前、こう覚悟を明かした。「鹿島の黄金時代は日本代表クラス、ずばぬけた天才クラスの若手がいた。今の若手とは差が歴然とあり、次元が違う。だから、鍛えて鍛えて育成する必要がある。我慢して『勝負師』を養成する時なんだ」。

 その信念の下、開幕前の練習試合を6試合に倍増。開幕週でも2部練習を課した。豊川は「90分出場は高校以来」と両足がつったが、交代はなし。最後まで出てこそ経験になるからだ。強化担当19年目の鈴木常務も「若手は勝つことで自信をつける」とうなずいた。

 若手の力で王座奪還への1歩を踏み出した。ただ、17年目の小笠原は最後にこう締める。「年齢は関係ない。誰が出ても、鹿島は勝たなければいけない」。こうして王者のDNAは引き継がれていく。【木下淳】

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