http://mainichi.jp/sports/news/m20140302k0000m050035000c.html
○鹿島4−0甲府●(1日、国立)
若手中心の鹿島がセットプレーを生かして4得点。昨季19得点の大迫(1860ミュンヘン)が抜けた不安を拭い去る開幕白星となった。
2点リードの後半2分、小笠原のFKにDF昌子(しょうじ)が頭で合わせてリーグ初得点をマークした。「2−0と3−0では全然違う。監督も、後半の入りが大事だと言っていた」と昌子。勝負どころを知る元ブラジル代表のセレーゾ監督の指示に応えた。
試合開始直後は甲府の速攻に脅かされながら、前半11分に右CKからダビのヘディングシュートで先制すると、流れは鹿島に傾いた。21歳の昌子は「後ろに曽ケ端さん、前には(小笠原)満男さんがいる。ずっと声をかけてくれた」。序盤は安定感を欠いた若手もベテランに支えられ、徐々に力を発揮した。
トップ下に入った21歳の土居もゴール前でパスを供給。右サイドバックから攻め上がる20歳の伊東やリーグ初出場となった19歳の豊川との連係がさえた。
34歳の小笠原は「年齢は関係ない。試合を勝たせられる選手が出ている」と言う。チーム一丸となって勝利を求める、鹿島の強さを見せた。【村社拓信】
◇雪で代替、甲府苦杯 国立にファン200人
先月の大雪の影響でホームの中銀スタジアムから国立競技場で代替開催となった甲府は4失点と大敗した。大型バス45台で約2000人のサポーターが駆けつけ、「山梨の人の励みになるよう、戦う姿勢を見せ、気持ちを入れて臨んだ」(城福監督)だけに「悔しい」と山本。大雪で宮崎キャンプから山梨に戻ることができず、開幕直前まで静岡県内での調整を余儀なくされた。練習試合の中止もあって実戦不足は否めないが、青山は「(ハンディは)言い訳にならない。結果が重要だった」と受け止めた。
試合前には東日本大震災を経験した鹿島の小笠原から「何かあったらすぐ言ってくれ」と義援金を渡された。「震災の時、練習できなかったから気持ちが分かる」(小笠原)と敵に塩を送られ、山本は「ありがたかった」と感謝した。