日刊鹿島アントラーズニュース

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2015年6月18日木曜日

◆柴崎最後まで使っていれば(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/column/akita/news/1493500.html

ゴールを決められず水を浴びる柴崎(撮影・江口和貴)

<W杯アジア2次予選兼アジア杯予選:日本0-0シンガポール>◇E組◇16日◇埼玉

 重苦しい空気を払拭(ふっしょく)するのは、ベテランの力だ。予選を何度も戦ったMF長谷部主将が中心となって、重圧をはね返さないといけなかった。しかし、その長谷部が何度かパスミスを犯してしまったことで、チームの雰囲気を強いリーダーシップで変えることができなかった。

 相手が引いてくるのは分かっていた。それなら、サイドを崩すなど工夫をしないといけない。日本は両サイドが高いポジションを取りながらも、相手の裏を取る工夫もしないし、チャレンジもしない。中盤の選手も、両サイドを積極的に使おうとしない。これでは、相手守備陣はますます中央に集まるし、ゴール前にスペースも作りづらくなる。

 点欲しさで、ハリルホジッチ監督は、後半26分に、柴崎に代えて原口を投入した。就任してからの短い期間で、柴崎はゲームを作るところから、決めるところまで幅広くやってきた実績がある。個人的には、この日も最後まで信じてあげたら、結果を出したと思う。

 私は、98年フランス大会の予選を経験した。体力に自信があったが、途中で息苦しくなり「空気薄いな」と感じたことが何度かある。それくらい予選のプレッシャーは大きい。今後、チーム全体でメンタル面の立て直しを図らないと、最終予選はもっと苦しくなる。

 こういう試合こそ、DF陣がセットプレーから得点すると、チームが盛り上がり、勢いがつく。槙野と吉田のヘッドが外れたのは、実に残念だ。(日刊スポーツ評論家)

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