その一コマに、チーム愛が詰まっていた。約2時間の午前練習後のジョギング。「ゆき、集合!」。鹿島のDF内田が、同じ右サイドバックの伊東幸敏に呼びかけた。本来なら蹴落としてもいいライバルのはず。だが、掛けた言葉は真逆だった。「一年間、一緒に戦っていこうぜ。一緒にサイドバックの質を上げていこう」。そしてプレーのアドバイスまで送った。
「篤人くんの気持ちは伝わった。(思いを)無駄にできない。この先、自分もそういう人間になりたい」と伊東。フォア・ザ・チームの精神が、タイトル奪回を目指すこのクラブにはあふれている。
鹿島DF内田の“クラブ愛”右SB伊東激励「一緒に戦おう」