鹿島アントラーズは11日、明治安田生命J1リーグ第7節でFC東京と対戦し1-2で敗れた。
序盤の6分にDF山本脩斗が負傷してDF西大伍との交代を余儀なくされるアクシデントがあったものの、29分に金崎夢生のゴールで先制する。しかし、39分にDF植田直通のオウンゴールで失点すると、後半の55分にDF室屋成の逆転弾を浴びた。
試合後、取材エリアに現れた鹿島の選手たちは一様に暗い表情だった。リーグ戦で2勝2分3敗の13位と結果が出ていないばかりか、AFCチャンピオンズリーグの上海申花戦も含めて公式戦4試合勝利なしと不振が続いている。
中盤でFC東京戦に先発出場していた三竿健斗はうつむき加減で「局面局面で全員が負けていたし、戦術とかそういう以前の問題なので、言うことはないです」と語り、リーグ戦の連敗に肩を落とした。
「1人の選手として試合を戦う上で大事なものを今日は発揮できなかった」
ロシアワールドカップによる中断期間が始まる5月中旬まで、Jリーグは過酷な連戦の真っ只中にある。鹿島も例外ではなく、1週間に2試合をこなす日々が続く。だが大岩剛監督は「コンディションに関してはどこのクラブも同じ。言い訳にはしたくない」と語気を強め、選手に奮起を促していた。
三竿は「僕は(疲れは)そんなにないので、他の選手がどう感じているかはわからない」と述べ、「球際の部分だったり、走り勝つことだったり、そういう当たり前の部分ができていないと思う。僕自身もそうですし、そういうところで相手を上回らないと技術が活きないので。みんな技術はあるので、戦うというところをもっともっと突き詰めていかなきゃいけない」と、疲労ではなくプレーに臨む姿勢や精神面の課題を指摘した。
「点を取るまでは良かったと思いますけど、そこでやり続けられなかったところが失点につながったと思うし、局面局面で負けると失点する確率は高くなってしまう。1人ひとりがもっと、僕も含めて、目の前の相手に負けないという強い気持ちが足りなかったと思います」
先制点の時間帯までは山本の負傷交代というトラブルの影響を感じさせないパフォーマンスを見せていながら、いい流れをみすみす手放してFC東京にリーグ戦4連勝を献上してしまった。
三竿はゆっくりとだが確実に言葉を紡ぎ出すことで、中2日で迎える14日のJ1第8節・名古屋グランパス戦に向けて気持ちを切り替えようともがいているようだった。準備できる時間は少ないが、次こそ勝利とともに自信を取り戻し、悪い流れを断ち切りたいところだ。
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鹿島MF三竿健斗、連敗で猛省「戦術以前の問題。当たり前の部分ができていない」