<明治安田生命J1:鹿島0-0鳥栖>◇最終節◇1日◇カシマ
鹿島アントラーズはリーグ最終節を0-0で終え、3位にとどまった。アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)優勝後初のホームゲームで3万人を超える観衆が詰めかけたが、2年連続のホーム最終節スコアレスドローに、厳しいブーイングが飛んだ。
残留をかけたサガン鳥栖との一戦。鳥栖は引き分けでも残留できる状況で、序盤こそアグレッシブに仕掛けてきたものの、終盤にはコーナー付近でボールをキープするなど、戦略的なゲームプランで1枚上回った。
とはいえ、ともにACL出場権を争った広島と札幌が直接対決で引き分けたことで、ACL出場権は獲得した。MF遠藤は「最低限の結果は残したけど、見ている人には我慢の試合だったのかな」とゲーム内容には満足していない様子で、DF昌子は「途中から鳥栖がゼロゼロを狙っている雰囲気があって、難しい展開になった。点が取れる気配がいつもより少なかった。最終節ホームで勝てないのは非常に情けないと感じました」と肩を落とした。
4日後には天皇杯準決勝浦和戦を控える。昌子は「(今日が)ホーム最終戦ではあるけど、実質、次の浦和戦が最後。本気で俺らは21冠を取ろうとしているのか、自分たちに問いかけるべき」と言い聞かせるように話した。
試合終了後のセレモニーでは、選手会長を務める昌子が「これからも一緒に、ファミリーとして、21冠、22冠、23冠とタイトルをとり続けられることを願っています」とあいさつした。会場はざわついたが、昌子は「ざわついたのは感じてますけど、深い意味はないってことは知っておいてほしいです(笑い)。『21冠、22冠をみなさんと一緒に取れるように願っています』ってことであって、『じゃあ、頑張って』ってことではないので」と誤解を解いた。
◆鹿島昌子「願っています」に会場ざわつくも誤解強調(ニッカン)