日刊鹿島アントラーズニュース
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2013年8月12日月曜日
◆【J1:第20節 仙台 vs 鹿島】レポート:夏の夜の逆転劇。両クラブが紡ぐ、Jリーグ史の一端が見えた一戦(J's GOAL)
http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00159870.html
8月10日(土) 2013 J1リーグ戦 第20節
仙台 2 - 1 鹿島 (19:04/ユアスタ/17,892人)
得点者:23' 中村充孝(鹿島)、55' 柳沢敦(仙台)、81' ヘベルチ(仙台)
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トニーニョ セレーゾ監督が率いる鹿島が仙台とユアテックスタジアム仙台(当時名称仙台スタジアム)で対戦したのは、2002年の8月末日、J1セカンドステージ第1節以来のこと。その時は後半の早い時間帯に鹿島が2点を畳みかけ、追いすがる仙台を振り切って2-1の勝利を収めた。
あれから11年が経った8月の一戦で、先制したのはまたも鹿島だった。仙台は中2日でこの試合を迎えた鹿島に対して「最初からトップギアで行こう」という手倉森誠監督の呼びかけ通り、アグレッシブに敵陣に攻め込む。しかし鹿島の小笠原満男と柴崎岳が並ぶ中盤の底と、山村和也と青木剛が構える最終ライン中央には分厚い壁があり、そのなかで仙台攻撃陣がフリーになる場面はなかなか作れなかった。
その仙台の隙を鹿島が突いた。23分、小笠原からの長いパスを受けた遠藤康は、素早くゴール前へクロスを送る。大迫勇也がマークを引きつけてこのクロスの通り道を作り、その先に飛びこんだ中村充孝がうまく合わせてゴールした。
「前半の状況を見たら勝てる試合だったと思います」とトニーニョ セレーゾ監督が振り返ったように、鹿島はその後の試合運びを巧みに進める。仙台のプレッシャーをうまく回避するボール回しや、機を見たカウンターなど、前節・大宮戦同様に逃げ切るための流れを作っていた。
しかし、トニーニョ セレーゾ監督は後半の活動量が落ちたことを認め「ホームであればもっと動けたかもしれません」と述べたように、後半にホームチームが見せた試合運びもまた見事だった。
その先鋒役は、前述の2002年の試合で鹿島側の決勝ゴールを奪っていた柳沢敦である。前半から相手最終ラインとの駆け引きを繰り広げていたこのFWは、今は仙台の一員として「いい雰囲気の中でやらせてもらって感謝の気持ちでいっぱいです。お客さんの声援のおかげで、また取り戻すことができました」とホームの雰囲気を力にして、チャンスをうかがう。彼が中央でボールのないポジションの相手DFを動かし、チームメイトはサイドを大きく使って相手の守備組織を広げる。ゴールへのお膳立ては進んでいた。
その姿勢が、55分と81分に実った。仙台の同点ゴールは、蜂須賀孝治が太田吉彰のシュートの跳ね返りを拾って上げたクロスから生まれた。柳沢は遠いサイドで、相手のマークから逃れてヘディングシュートを決めていた。そして逆転ゴールは、途中出場で「相手の足が止まっていたので、流れを変えようとした」という佐々木勇人が、相手プレッシャーが緩んだところでドリブルからクロスまで持っていく。これに、梁勇基の負傷で投入されていたヘベルチが頭で合わせて決めた。
鹿島も途中出場のジュニーニョや土居聖真がチームに推進力を与えてゴールをねらうが、仙台の中央を固めた守備を崩せず。これにより、11年前と逆のスコアでホームチームが勝利した。
殊勲の柳沢は古巣・鹿島戦での活躍を振り返り「僕にとって特別なクラブ。また同じ舞台、同じピッチの上で鹿島とプレーできたのは幸せな時間でした」と感慨深い様子だった。11年前に若手だった彼が今はベテランとして経験を伝えているように、この「スペクタクルな部分が多かった試合」(トニーニョ セレーゾ監督)を経験した選手やスタッフ、サポーターが、また後に好ゲームを演出することになるだろう。
Jリーグが積み重ねてきた歴史とおもしろさを感じさせる、夏の一夜だった。
以上
2013.08.11 Reported by 板垣晴朗
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