日刊鹿島アントラーズニュース
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2013年9月14日土曜日
◆【J1:第25節 甲府 vs 鹿島】プレビュー:アウェイで苦戦しているという結果論で鹿島を迎え撃つのではなく、一戦必勝の最大値の発揮でJFK甲府は鹿島を迎え撃つ(J's GOAL)
http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00161618.html
9月14日(土)J1 第25節 甲府 vs 鹿島(18:30KICK OFF/中銀スタ)
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開幕前は黄色のテンガロンハットを背負ったダヴィが鹿島ですぐに活躍するのは難しと思っていたが、すぐに点を取り始めたので少し嫉妬しながらも喜んだ。第7節の県立カシマサッカースタジアムでの対戦ではダヴィの6本、大迫勇也の3本を含む23本のシュートを打たれながらも甲府は粘り強く戦って引き分けに持ち込んだし、GKの河田晃兵も決定的なシュートを何本も止めた。見方によれば引き分けで勘弁してもらったような内容でもあったかもしれないが、それでも勝点1は1で重要なポイントだった。今節は第7節とは違い、もっと堅さのある守備を見せた上で鹿島から勝点3をもぎ取りたいし、それだけの戦いはできるようになっている…はず。
再々開後はパトリックとジウシーニョで前線にキープ力と剛腕な起点が出来上がった甲府。スタートポジションも4-4-2から3-4-2-1に変更して最大値が出しやすくなり、連敗を8で止めた後は絶縁状態だった勝点とも友情を取り戻し、3勝2分1敗と上位だって狙えそうなペース。ただ、15位・甲府(勝点25)をサンドする14位の鳥栖(勝点27)も16位の湘南(勝点20)も負けないので順位は残留ラウンジの出口に一番近い席(15位)から一番奥の首位・横浜FMに近寄ることができないでいる。一方、4位の鹿島はACL圏内入りだけではなく、優勝だって狙える可能性があるだけに勝点3で上位にプレッシャーを与え続けるしかない戦いが続く。直近のリーグ戦4試合で6ゴールも決めているワントップの大迫の勢いを最大限活かしたいところ。でも、大迫だけじゃないのが鹿島の底知れない怖さ。今の鹿島に対して城福浩監督は、「中盤にベテランと若手を含めていい選手が揃っているし、出てきている。(それまでの)ダヴィと大迫のツートップの怖さと、あれだけクオリティの高い中盤をそろえる怖さの両面を持っているチーム。我々は90分間でその両面と対面する可能性があると思っている」と話す。ダヴィだけでなく、本山雅志、遠藤康らJ1の上位チームでレギュラーを張れる選手がベンチに座っているのだから怖い怖い。
「(甲府は)アベレージの高いゲームは続けている。それでも(鹿島が相手では)個を足していけば相手が上だからこそ、先に点は取られたくないし、2点取らないとひっくり返せない状況にはしたくない」と城福監督がいうように、先制点を許さないことが甲府のゲームプランの柱。もちろん、守っているだけではないが、勝機はカウンターに見出さざるを得ない。スペースのあるカウンターではパトリックを軸とする攻撃が力を発揮しやすいが、遅攻ではまだまだ課題が少なくないからだ。天皇杯2回戦の福島戦でも主導権を取りながらもスペースのない攻撃では決定機までなかなか辿り着けなかった。青山直晃は「天皇杯は(攻撃が)しんどかったです。(鹿島戦はウィングバックの)柏好文が高い位置で1対1の勝負ができるようにしたい。鹿島にビビってもしょうがないので、チャンスにはみんなで上がってシュートで終わる攻撃をしたい」と、戦闘意欲が高いコメントをくれた。
今季の鹿島がアウェイで2勝(3分7敗)というデータに勝機を見出したい気持にもなるが、城福監督は、「鹿島がホームで圧倒的とはいえ、いつかはホームで負ける時が来るだろうし、アウェイでなかなか勝てていないといってもいつかは連勝する時が来ると思います。結果論で『(ホームとアウェイでは鹿島は)何かが違うんじゃないのか?』ということを、僕が監督じゃないときなら言わないといけない、飯を食うために。でも、監督の立場では、結果論でモノを一番言いたくないので結果論は僕らの立場以外の人が言えばいいこと」と、甲府がどう最大値を出して勝つかということしか眼中にない。大迫を最後の最後で甲府の3バックがどう抑えるのか、柏がサイドで個の力で局面を打開できるのか、パトリックが決定力の女神に愛されるのか、見どころは多い鹿島戦。J1では全てのチームが格上になるが、各上中の各上の鹿島相手に、紆余曲折の末に右肩上がり曲線を取り戻したJFK甲府が一戦必勝で挑む戦いに注目してほしい。
以上
2013.09.13 Reported by 松尾潤
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