日刊鹿島アントラーズニュース
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2014年8月5日火曜日
◆[総体]「2、3点取られても4点取ればいい」尚志が5ゴールで鹿島学園をねじ伏せる(ゲキサカ)
http://web.gekisaka.jp/news/detail/?144493-144493-fl
[8.3 全国高校総体2回戦 尚志高 5-2 鹿島学園高 韮崎中央公園芝生広場]
尚志高(福島)が鹿島学園高(茨城)に2度追いつかれながらも突き放して5-2で勝利。青森山田高(青森)と戦う3回戦へ進出した。
「『2、3点取られても4点取ればいい』と言われていた」。エースFW林純平(3年)はそう振り返ったが、2度追いつかれてもビクともしない攻撃力を発揮。尚志が難敵・鹿島学園をねじ伏せた。尚志は4分に抜け出した左SB慶野雄大(3年)が決定的な左足シュートを放ち、5分には左サイドを破ったFW小野寛之(2年)の折り返しから林が決定的な一撃を放つ。
林が圧巻のフィジカル能力の高さで存在感を放てば、ディフェンスラインでもCB佐藤誉晃(3年)が一本のフィードとスピードで能力の高さを示し、仲村浩二監督が「今まで見た中で一番攻撃的」と評するSB松葉知己(3年)が右サイドで走力と推進力を発揮する。立ち上がりから高い攻撃力で鹿島学園ゴールを脅かした尚志は前半18分、10番MF津田亘介(3年)の左CKを中央へ飛び込んだMF鈴木大(3年)が頭でゴールへねじ込んで先制。いい流れの中でリードを奪った。
ただ前線でFW山中天太(3年)がポイントとなって反撃する鹿島学園も負けていない。ショートパスをつなぎながら、上手くDFを引き付けてスルーして前向きの選手をつくるなど連動性の高いパスワークで攻めると31分、左サイドを突いた山中の折り返しからMF室井佑斗(3年)が枠を捉える右足シュート。これは尚志GK新明武大(3年)の好守に阻まれたものの30分、MF清成俊太(3年)の右クロスをPAのFW武花和真(2年)が落とし、室井が今度は右足でゴールへ突き刺して同点に追いついた。
尚志は35分に右オープンスペースを突いた鈴木のクロスを林が豪快なヘディングシュートで叩き込んで勝ち越し。鹿島学園は後半15分に清成のPKで同点に追いついたが、尚志の迫力ある攻撃を封じることができなかった。尚志は失点直後の17分、松葉がディフェンスラインの背後に落としたボールで抜け出した林がループシュートを決めて3-2。さらに19分には林とのパス交換からMF稲村知大(3年)が決めて4-2と突き放す。そして24分には津田からのパスを受けて、左サイドから一気に仕掛けた慶野が左足シュートをゴールへ叩き込む。2度のリードを消された尚志だったが、指揮官の指示通りに2度、3度と得点を奪い返して白星をもぎ取った。
11年度の選手権全国4強の後、思ったような成績を残せていなかった尚志だが今年はプリンスリーグ東北で首位争い。「0-0で終わっても仕方ないという試合を1-0で勝ったり、やってくれる」と仲村監督が評するチームは、この全国総体へ向けて3年生中心にまた変わった。指揮官は「3年生の覚悟が伝わってくる。この大会をやるんだ、という遠征からの取り組み方とか見える。球際とかも頑張るし、『あれ、オマエそんなに頑張るんだ』と」。総体にかける3年生たちの気迫と撃たれても撃ち返す攻撃力。尚志が麻布大附高(神奈川1)、鹿島学園と関東勢を連破して堂々の16強入りを決めた。
(写真協力『高校サッカー年鑑』)
(取材・文 吉田太郎)
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