日刊鹿島アントラーズニュース

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2015年2月27日金曜日

◆昌子に怒号も「言う通り。試合壊した」(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/1439163.html



<ACL:鹿島1-3ウェスタンシドニー>◇1次リーグH組◇25日◇カシマ

 4大会ぶり出場の鹿島が、前回覇者のウェスタンシドニー(オーストラリア)に敗れた。後半9分に先制のオウンゴールを献上。MF土居聖真(22)のゴールで同点としたが、昨季まで広島に在籍したMF高萩洋次郎(28)に決勝弾を浴びるなど残り4分から2失点した。アジア初タイトルへ、いきなりつまずいた。

 鹿島の4季ぶりアジア舞台は痛恨の3被弾で幕を開けた。昨季ACL王者のウェスタンシドニーに前半は1度も決定機を許さなかったが、後半9分の初シュートがオウンゴールになった。相手の右スローインを189センチのアジア杯オーストラリア代表FWユリッチに頭で流され、FWブリッジに右足で打たれる。日本代表DF昌子源(22)がコースに入ったが、伸ばした右足に当たってコースが変わった。

 試合後、サポーターの怒号が昌子の耳に刺さる。「お前に任してんだ。しょうもない試合すんな!」。後半41分には、相手のMF高萩に左サイドを破られて勝ち越し点を献上。ロスタイム3分にはミスパスから3点目をプレゼントした。試合後、昌子は帽子を目深にかぶり「自分が試合を壊した。サポーターの言う通り」とうなだれた。

 前回出場は11年。遠ざかった間に22歳のMF柴崎や昌子、20歳のDF植田が主力になるなど世代交代を進めた。ACL出場経験のある選手は30人中6人。経験を積むはずが、その不足だけ目立つ。シュート4本で3失点。試合週に異例の3回計4時間超のミーティングで相手を分析したが、国内リーグ最下位と絶不調の相手を攻略できなかった。

 反対にシュート12本でMF土居の一時同点弾だけ。アジアの壁にセレーゾ監督は「今は冷静な判断ができない」と頭を抱え、柴崎は無言で悔しさを示した。来月4日の敵地FCソウル戦に向けて改善は急務。アジア杯で敗れた日本代表の課題「決定力不足」を、Jクラブも共有していることがはっきりした。【木下淳】

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