日刊鹿島アントラーズニュース
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2015年3月10日火曜日
◆鹿島小笠原ら「黄金世代」外し 曽ケ端記録ストップ(ニッカン)
http://www.nikkansports.com/soccer/news/1444192.html
<J1:清水3-1鹿島>◇第1節◇8日◇アイスタ
「黄金世代」外しの鹿島が完敗した。ともに35歳のMF小笠原満男とGK曽ケ端準が清水戦に不出場。今季の18クラブの開幕戦で最も平均年齢の若い陣容で戦い、敗れた。8年前から244試合連続出場のJ1記録を更新していた曽ケ端を控えに回し世代交代を加速させた形だが、ベテラン頼みという長年の課題が浮き彫りになり、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)を含め公式戦3連敗となった。
試合前から波乱含みだった。発表された鹿島の先発メンバーに曽ケ端の名前がない。小笠原はACLの疲労を配慮して遠征から外れていたが、曽ケ端のベンチスタートはサポーターも想定外。セレーゾ監督は「2人は今年で36歳で、いつかいなくなる。その時に備えて準備をしている」と、07年から続く記録を止めてGK佐藤を起用したが、結果は3失点。裏目に出た。
先発平均24・45歳は、18クラブの開幕戦メンバーで最も若かった。鹿島の開幕戦史上最も若い布陣で挑んだが、前半40分に先制を許すと後半もカウンターで2失点。反対に得点はMF柴崎の縦パスにMF遠藤が反応した個人技によるもので、チームとしては未熟さを露呈する内容だった。
鹿島の象徴「黄金世代」の姿が消えたのは実に16年ぶり。99年のワールドユース準優勝や02年W杯日韓大会16強など輝かしい経歴を誇る小笠原、曽ケ端、MF本山、DF中田(昨季引退)。この同期4人が全員リーグ戦に出場しなかったのは99年4月28日の清水戦以来5793日ぶりだった。
小笠原に代わるボランチは梅鉢。柴崎、DF昌子らと同じ「プラチナ世代」の1人は前半21分に50メートルのロングシュートでクロスバーをたたくなど見せ場をつくったが、こぼれ球の処理をあわてて最初の失点に絡むなど発展途上。ゲーム主将の柴崎もふがいなさを感じてか、試合後の問いかけに無言を貫いた。
これでACLから公式戦3連敗。リーグ戦6年ぶり出場の佐藤が「心と体は準備したけど結果がすべて」と責任を背負い込めば、この日最年長だった29歳のDF山本も「流れを読む(小笠原)満男さんがいないと普段のサッカーができないようでは…」と反省した。「苦しいチームをピッチ上で助けられなかった」と悔しがった曽ケ端らベテランにまだ頼るのか、若手が奮起するのか。それが分かるシーズンになる。【木下淳】
▼J1連続試合出場 鹿島GK曽ケ端が、8日の清水戦で先発を外れ不出場。07年10月20日の磐田戦から続いていた連続試合出場が244試合でストップした。昨年4月12日にGK土肥洋一(東京)の記録を抜き217試合連続出場のJ1新記録を達成。その後も記録更新。244試合はすべて先発フル出場で連続試合フル出場記録でも歴代トップを独走中だった。
◆連続フルタイム出場が止まった鹿島GK曽ケ端のコメント 記録のためにプレーしてるわけじゃない。ナビスコ杯とか出なかった日もあるし(ベンチが)初めてじゃないので、特に何も。
◆黄金世代 小野、稲本、高原、中田浩、小笠原、遠藤ら逸材がそろった79~80年生まれの呼称。トルシエ監督が指揮した99年のワールドユース(現U-20W杯)で準優勝。00年シドニー五輪で8強入り。この世代が主力となった02年の日韓W杯では初の決勝トーナメント進出を果たした。
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