日刊鹿島アントラーズニュース

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2015年6月28日日曜日

◆2015明治安田生命J1リーグ 1stステージ 第17節(オフィシャル)


http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/51584

J1 1st 第17節 vs川崎フロンターレ

鹿島、悔しい競り負け。川崎Fに敗れ、1stステージは負け越しで終了。



鹿島は、ステージ最終節を悔しい敗戦に終えた。J1 1st 第17節、カシマスタジアムに川崎フロンターレを迎えると、常に先手を取られる苦しい展開を強いられ、金崎と赤崎のゴールも実らず、2-3で敗れた。



鹿島は前節、アウェイでの横浜FM戦で、3-0と快勝。今季初の3点差、今季2回目の完封勝利を果たした。今節は、今季初の連勝、そしてステージ勝ち越しを懸けた一戦となった。1週間前、日産スタジアムで勝利の立役者となった佐藤は「大事なことは、継続すること」と、繰り返し強調していた。2試合連続の快勝を期して、選手たちはトレーニングを積んだ。2日前練習を急きょ非公開とするなど、準備を進めた。



横浜FM戦から、先発メンバーの変更は2選手。前節で負傷交代を強いられ、長期離脱が発表されたジネイに代わり、赤崎が前線に。そして、今季フルタイム出場でチームを牽引していた柴崎が欠場となった。トニーニョ セレーゾ監督は、青木をボランチに配し、最終ラインに、今季2試合目の先発となる山村を指名した。センターバックのパートナーは植田、右サイドバックは西、左サイドバックは昌子。ボランチの一角は小笠原で、久しぶりにキャプテンマークを巻く。2列目は前節と同じ3人、カイオと土居、金崎が並んだ。そして最後尾には、佐藤が立ちはだかる。



開場前、曇り空に覆われていたカシマスタジアム。約1か月ぶりに臨むホームゲーム、ウォーミングアップのピッチに現れた選手たちの頭上には、霧が立ち込めていた。サポーターは熱い声援を送り、勝利への熱い意志を示した。選手たちはアントラーズレッドのスタンドとともに、19時3分、キックオフのホイッスルを聞いた。



ホームで必勝を期す鹿島だが、前半立ち上がりから、川崎Fにボールをキープされる展開となった。押し込まれる中、8分に先制点を奪われてしまう。ペナルティーエリア中央でボールを収められ、エウシーニョにシュートを決められてしまった。



立ち上がりに先制された鹿島は、失点の2分後に金崎が狙いすましたミドルシュートを放ったが、クロスバーを直撃。惜しくも、同点とならなかった。以降も川崎Fがボールポゼッション率を高める展開で、鹿島はなかなかペースを掴めずにいた。



そして34分、鹿島は2失点目を喫してしまう。ペナルティーエリア左手前でボールを持ったレナトへのマークが遅れ、ミドルシュートを決められてしまった。0-2。ホームで2点ビハインドを負う、厳しい展開を強いられた。



それでも、鹿島は反撃を開始する。前半ラスト10分でようやく攻撃の形を作り始めると、44分、ペナルティーエリア右側で縦パスに反応した土居がヒールで落とし、金崎が前を向く。金崎は左足を振り抜き、ゴール左隅を射抜いてみせた。鹿島が前半のうちに1点を返し、1点差でハーフタイムを迎えた。



1-2で迎えた後半、鹿島はまたも先手を取られてしまう。47分、カウンターからグラウンダーのパスでペナルティーエリア内への侵入を許し、大久保にゴールを決められた。再び、2点を追いかける展開となった。



攻めるしかない鹿島は失点直後、ペナルティーエリア内でパスを受けた土居が鋭いドリブルで相手をかわし、左足でループ気味のシュート。惜しくも枠を越えたが、川崎Fゴールへと迫り、反撃の狼煙を上げた。



そして、1点差に迫るゴールは54分に生まれた。左サイド深くまでオーバーラップした青木がニアサイドへクロスを上げると、赤崎が飛び込む。右足で巧みにミートされたシュートが、ゴールネットを揺らした。「継続してチームに貢献しないといけない」と話していた背番号18が、2試合連続でスコアを刻んだ。



残り40分弱、鹿島は同点弾を目指して攻撃を仕掛けた。トニーニョ セレーゾ監督は、62分に中村、68分にJ1初出場となる鈴木隆雅、そして72分に本山と、3選手を投入。配置転換を織り交ぜつつ、攻撃陣の活性化を図った。枚数を割いて守備を固める川崎Fに対して、鹿島は85分に赤崎がドリブルでのカットインから右足シュート。その直後には、小笠原のクロスに反応した植田がヘディングシュート。しかしいずれも、枠を捉えられない。



4分と表示されたアディショナルタイムにも、カイオの強引な突破から、中央へのボールに赤崎が飛び込んだが、これもシュートまで持ち込めない。ラストプレー、右サイド深くから本山が上げたクロスに飛び込んだ赤崎も、相手からのタックルに遭って、ボールに触れることはできなかった。





2-3で、試合終了。鹿島はホームで打ち合いに敗れ、1stステージを終えることとなった。6勝4分け7敗、勝ち点22の8位。連勝は一度もなく、1つ負け越してシーズンの折り返しを迎えた。カシマスタジアムに鳴り響いた怒号とブーイング、この不甲斐ない結果を深く受け止めなければならない。



【この試合のトピックス】
・赤崎が、6月3日のJ1 1st 第10節G大阪戦以来の先発出場。今季初のフル出場を果たし、2試合連続の今季4ゴール目を挙げた。
・鈴木隆雅が途中出場。プロ入り4年目で、J1初出場を果たした。
・山村が、3月14日のJ1 1st 第2節湘南戦以来、今季2試合目の先発出場を果たした。
・本山が2試合ぶりに途中出場した。
・中村が4試合ぶりに途中出場した。

監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・相手に自分たちからチャンスを与えている。集中力を高めていこう。
・試合全体のスピードをあげて、自分たちのペースを創造していこう。
・攻守において個ではなく、チームとして戦わなければいけない。連動しろ!

川崎フロンターレ:風間 八宏
・ボールに顔を出し、自分達の距離、テンポでプレーしていこう。
・自分達のリズムの時は、しっかりつないでいこう。
・大胆に忠実にプレーしていこう。

[試合後]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
Q 0-2から盛り返した試合運びの評価は?

A 試合の入り方、特に25~30分ぐらいまでが特に悪かった。1つは消極的にプレーしていたこと、もう1つはコントロールミス、パスミスが多すぎたことが原因だ。川崎Fはボールを持たせてくれるチームだから慌てる必要はないのに、なぜかそうなってしまった。その理由をこれから分析していきたい。サイドの守備も甘さが出てしまい、失点につながってしまった。今日はうまくかみあわなかった。連動したプレーができなかった。その後盛り返したというか、相手が点を決めたことで下がってくれたことでチャンスを作ることができたということだろう。

Q 柴崎選手がメンバーから外れた理由は?

A メディカル部門から休ませた方がいいという助言を受けた。

Q 1stステージ、ワントップが固定できなかったが、その原因とダヴィ選手の回復具合は?

A ダヴィは昨年からのケガであって、複合的な要素がからんでいる。いつ復帰できると、私が言える問題ではない。外国籍選手の枠が使えていないことが問題だ。3人の枠でコンスタントに試合に出ているのはカイオだけ。アジア枠のファン ソッコもまだアダプトが必要だ。試合中の事故のようなケガはどうしようもない。不運に見舞われた部分もあるが、私は今いる選手で戦っていく覚悟を決めている。今日の後半は気持ちのこもったプレーを見せることができた。これが2ndステージ最低限のベースとなる。2ndステージに向けてしっかり準備して戦っていきたい。

川崎フロンターレ:風間 八宏
(1st ステージを振り返って)リーグ戦ですから、いろいろなことがあるのはわかっていたこと。けが人した選手たちがチームにいればまた違った結果になっていたとは思う。しかし、そこでまた違う選手が試合に出ることで得られるものがあったし、2ndステージにけが人が戻ってくれば、また違ったものを見られるのではないかと思う。

選手コメント

[試合後]

【鈴木 隆雅】
試合に出られたことは良かったが、自分が結果を残して、勝つということを求めていたので、残念に思う。また試合に出られるように、練習を積み重ねて、アピールしていきたい。

【赤崎 秀平】
結果を出し続けなければいけない。ゴールが勝利につながらず、残念に思う。前線からプレスをかけることで、相手のセンターバックが嫌がっていた。満男さんと話して、前から行くようにしてから流れが変わったけど、そういったことに敏感に気付く部分が足りなかった。

【土居 聖真】
前半に、相手にやられすぎた。自分たちが引いても、前からプレスをかけても、相手の前線3枚にボールが収まってしまっていた。

昌子選手のコメントは、アントラーズモバイルをご覧ください。

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