日刊鹿島アントラーズニュース

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2016年5月9日月曜日

◆2016明治安田生命J1リーグ 1stステージ 第11節(オフィシャル)


http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/51784

明治安田J1 1st 第11節

金崎の先制ゴールも虚しく、痛恨のドロー。3年ぶりの磐田戦は1-1の痛み分け。



前節、ホームの大観衆の前で新潟に2-1と競り勝った鹿島だったが、このGW最終戦は痛すぎるドローに終わった。3年ぶりのアウェイ磐田戦、互いに攻め合いながらも金崎の先制弾のみで1-1となった。

3試合ぶりに山本が復帰、そして前節から永木に代え小笠原が先発となったこのゲーム、序盤は金崎とカイオがアグレッシブな動きでチャンスを作り、そこに遠藤、ジネイが絡み、磐田ゴールに迫った。先ずは3分、カイオの絶妙なスルーパスから金崎が相手GKのカミンスキーと一対一となる。しかしここは森下に横から詰められ、シュートできない。

その4分後、左サイドでボールを受けたカイオがゴール前へ走り込むジネイにタイミングを見計らってのラストパス。これもビッグチャンスとなるが、大井に足を出されて止められてしまった。











その後も遠藤、カイオ、金崎、ジネイらで攻撃の形を作るがカミンスキーの好セーブにも遭い、なかなか先制点が取れない。逆に守備面では39分、太田のクロスからアダイウトンにドンピシャのヘディングシュートを打たれ先制されたかと思われた。しかしこれは、クロスバー直撃。これ以外、致命的なピンチはなかっただけに鹿島はクロスバーに救われる形となった。



0-0で折り返した後半。アクシデントが鹿島を襲う。53分、相手選手と競りながらボールを追いかける遠藤が足を負傷。自らピッチを出て交代を申し出る。鈴木がすぐに入ったが、ゲームプランがこれで狂ってしまう。



しかし、このピンチを前半から好調だったカイオと金崎のコンビが救う。55分、相手ボールを奪い、カイオとのワンツーから金崎が、それまで好セーブを連発していたカミンスキーさえ届かないところへスライディングシュート。これが見事に決まり、鹿島は待望の先制点を得る。 







だが、喜びもつかの間、その1分後に小林から左足でスーパーシュートを決められ、試合はすぐに振り出しへ戻った。



その後は磐田のカウンターへばたつく場面も多くなる。全体として追加点を取りに行く意識が強すぎるのか、攻撃も単調となり、そのボールを取られて守備に回るという回数も多くなってしまった。











最後の最後までゴールには迫ったものの、交代で入った鈴木、土居といった攻撃的選手も決定的なチャンスを作れず、山本との交代でサイドバックに回った永木も自らの持ち味を出せずに終わった。1-1の勝ち点1とアウェイで最低限の結果とはいえるが、上を行く浦和、川崎Fがそれぞれ勝利したため、痛恨のドローとしか表現の仕様がないGW最終日となった。



これで1試合消化が少ない首位の浦和に勝ち点4差、すでに1stステージ対戦が終わった川崎Fに勝ち点3差と厳しい戦いは続く。だが、これで歩みを止めてはならない。次はホームで横浜FM戦。ここでもう一度、奮起しなければならない。

【この試合のトピックス】
・磐田との対戦は3年ぶり。
・山本が第8節の柏戦以来の出場。

監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:石井 正忠
・バックラインからスピーディーにボールを動かしてリズムを作ろう。
・相手エリア周辺では落ち着いて攻めのバリエーションを試していこう。
・サイドから相手のクロスが入ってきたら中で対応できようにポジショニングをしっかり!

ジュビロ磐田:名波 浩
・サイドチェンジの意識を持って、積極的に狙っていくこと。
・ボールを奪った後、前向きなパスを出していこう。
・怖がらず、自信を持ってプレーすること。

[試合後]
鹿島アントラーズ:石井 正忠
立ち上がりから攻撃でいい形を作り、相手を押し込むことができたし、チャンスも多く作った。守備ではアダイウトン選手を中心とした磐田の攻撃を注意すること、また小林選手が攻撃の起点となっているので、ここを自由にさせないことを重視した。前半はチャンスが多くありながら決めきれなかった。先制点はシンプルにゴールへ迫り、決められて良かったが、その直後の失点がこぼれ球から決められ、非常に痛かった。その後はどちらも攻撃して点を取らなければいけない状況でオープンとなったが、それは仕方がないと思う。今日は勝ち点2を失ってしまい、優勝に向けて非常に厳しくなったと思う。だが残り試合、勝ち点3を積み上げることに1試合1試合集中していきたい。

Q 遠藤選手と山本選手の状態は?
A 状態は現時点では把握していない。遠藤は自ら交代を申し出たので、筋肉系の怪我だと思う。脩斗は交代の前から足をつっていた。そこで相手がスピードある選手を入れてきたので、対応するために交代させた。怪我ではない。

Q 3バックの磐田への対応は?
A 3バックの形もあることはミーティングでは話していた。ただ3バックとはいえ、守備時に5人が並ぶ形ではなかったので前半はスペースも空いていて、そこを突くこともできた。予想としていたことなので問題はなかった。

Q チャンスを活かせない試合が続く。何かを変えなければいけないのか、それとも積み重ねが重要なのか。
A 僕としては積み重ねが重要だと思う。今、攻撃のコンビネーションだったりクロスを意識させるという作業をしている。そこで色々な形が出来てきているので、その積み重ねで攻撃が出来てゴールが生まれると思う。その作業は続けていきたい。何かをガラリと変えるということは考えていない。

ジュビロ磐田:名波 浩
選手たちに伝えたことは、前半は幼稚でアマチュア的だったということ。ピッチ内で起こりうる現象を予測して動くのではなく、アントラーズというものをリスペクトし過ぎて大分後ろに重たかった。特に左サイドはコンビネーションを出して逃げるな、臆病になるなということを伝えた。後半は得点シーンもその前後も臆することなくやっていたし、最後の10分も我々の足は止まらなかった。確かにボールは回されて何度もやり直しをさせられたが、最後まで粘り強く戦い、決めきろうというプレーが見られた。アダイウトン中心ではあったが、山本康も何度も何度もゴール前に顔を出そうという意識は評価できると思う。勝ち点1という結果が妥当かどうかは分からないが、どちらにとって痛い引き分けだったかといえば、アントラーズの方だったと思う。


選手コメント

[試合後]

【山本 脩斗】
磐田が3バックで来ることは分かっていた。こちらの守備は高い位置で出来た。1-0から2-0、3-0としなくてはいけないのに自分たちで難しい展開にしてしまった。1点取るまでは自分たちのサッカーが出来ていた。チャンスはあったので勝ちたかった。後半、足をつってしまった。切り換えて1試合1試合勝っていくしかない。

【土居 聖真】
前半チャンスがあった中、決められなかった。勝ち切れたゲームだと思う。ギャップで受けたり、点を取ってこいと言われてピッチに入った。もう終わってしまった事なので反省するところはして、次に向けて切り換えるしかない。勝ち点0は許されないので、勝ち点1は最低限。残り全勝しないと優勝に届かない。誰が悪いとか個人の責任でなく、チームで意識を統一して上がっていくしかない。

【昌子 源】
アダイウトンは一発を持っている選手だが、結果だけをみれば抑えられた方だと思う。守備でいえば引き分けくらい。浦和、川崎Fが勝っている中、引き分けてしまった。1点を簡単に失って申し訳ない。非常に難しいゲームにしてしまった。守備陣として反省しないといけない。勝負強さがなかった。前節は内容が悪くても勝った。内容がよければ当然、勝つ。それが出来なかった。連戦は相手も一緒。前半で勝負をつけることが出来たと思う。

【永木 亮太】
今日は勝たないといけない試合だったので、勝ちきりたかった。次に向けて切り換えないといけない。SBに入るのは急だったけど、左は出来ないが、右なら出来る。

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