日刊鹿島アントラーズニュース
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2016年8月15日月曜日
◆[SBS杯]新戦力台頭も……U-19日本代表は3連敗で終戦(ゲキサカ)
http://web.gekisaka.jp/news/detail/?196400-196400-fl
[8.14 SBS杯国際ユース第3日 U-19日本代表 0-1 U-19スロバキア代表 エコパ]
U-19日本代表とU-19スロバキア代表、U-19コスタリカ代表、そして静岡ユースの4チームが総当りのリーグ戦で優勝を争った2016 SBS国際ユースサッカーは14日、静岡県袋井市のエコパスタジアムで大会最終日の2試合を行った。U-19日本代表は0-1でU-19スロバキア代表に敗れて3連敗となり、最下位終戦。3連勝したU-19スロバキア代表が優勝を飾っている。
ここまで2戦2敗ですでに優勝の可能性が消滅していたU-19日本代表。今大会通して活用してきた4-4-2システムで初勝利を目指した。先発GKは小島亨介(早稲田大)。4バックは右SB長谷川巧(新潟U-18)、CBは3試合連続で濱大耀(札幌U-18)と杉岡大暉(市立船橋高)のコンビ、そして左SBは古賀太陽(柏U-18)。中盤はともに初招集組の原輝綺(市立船橋高)と針谷岳晃(昌平高)のダブルボランチで右MFが菅大輝(札幌U-18)、左MFが安井拓也(神戸U-18)。2トップはエースFW岩崎悠人(京都橘高)とゲーム主将のFW吉平翼(大分)が配置された。
日本は12日の静岡ユース戦でなかなか攻撃のギアが上がらず、アグレッシブに戦ってきた相手を勢いづかせてしまってPK戦で敗れた。この試合も立ち上がりは横パスや後ろ向きのパスが多く、なかなかテンポが上がらなかったが、14分のワンプレーでチームにスイッチが入る。セカンドボールを拾った原が左前方の岩崎にボールをつけると、岩崎はボランチの位置からPAへ走りこんできた針谷へパス。スピードに乗って一気にDFラインを突破した針谷の一撃は相手GKのファインセーブに阻まれたものの、日本はここから攻撃が活性化する。
スピードあるパスで前線への供給源となっていた原とDFを外す動き、ドリブルを繰り返す針谷のダブルボランチが前線を追い越すランニングも見せると、エース岩崎がDFラインとの駆け引きからスペースへ抜け出す。20分にはミスからスロバキアMFフリスティアーン・ヘルツに抜け出されたが、これをGK小島の好守で阻止。その後は速いパスワークの中でコントロールミスするシーンも多かったものの、それでも古賀、長谷川の両SBも高い位置を取る日本がスロバキアを押し込み続けた。
日本は後半開始から小島と安井に代えてGK廣末陸(青森山田高)とMF野田樹(神戸U-18)を投入。野田がボランチに入り、針谷が左サイドへ移った。だが後半3分、PAへ放り込まれたボールを守備陣が連係ミス。こぼれ球をヘルツにループシュートで決められてリードを許してしまう。
内山篤監督が「ちょっと攻撃に時間をかけたら、(個々の)リーチは長いし、(守りを)固めるのも速い」と説明したスロバキアはボールを失ってから守備への切り替えが速く、またゴール前の守りが非常に強固。攻め続けていた日本だが、相手にボールを引っ掛けられて押し返されてしまう。攻撃のスピードを上げてその守備網を破ろうとするが、スルーパスが流れてしまうなど、最後の局面で精度を欠いてしまっていた。その中で10分に岩崎がカットインから右足シュート。12分には左ショートコーナーから針谷がファーサイドのゴールを狙って右足シュートを放つなど相手ゴールを脅かすシーンもあったが、1点が遠い。
27分には吉平に代えて右MF梶山幹太(名古屋U18)を、31分には原に代えてMF高橋壱晟(青森山田高)をピッチに送り出す。36分には針谷と岩崎のパス交換から最後は野田が決定的な右足シュート。さらに37分には長谷川のクロスのこぼれ球に高橋、野田が合わせようとしたが枠へシュートを放つことができない。日本は38分、古賀に代えてSB西本卓申(鹿島ユース)を投入。だが、最後までスロバキアゴールを破ることはできず、0-1で敗れた。
内山監督は「攻めているけれど、向こうの狙い通りの結果になった」。日本は3試合でわずか1得点。98年生まれのU-18世代中心の陣容で初招集の選手も多かったとは言え、3連敗という不甲斐ない結果に終わった。今回、97年生まれで唯一選出されたU-19代表常連組の小島は「初めての人には思い切りやってもらって、自分たちはそれを支えるというか助けてあげるという気持ちでやらせてあげたかったけれど、なかなか主力の選手たちも自分たちのことで精一杯となってしまっていた部分もあったので、チームとしては上手く行かないことが多かった」と反省する。それでも、「失敗して『これは難しいな』と感じないと、成功しているうちは難しい」と指揮官が語ったように、代表経験の浅い選手たちが国際大会で得た経験は今後に繋がるはず。針谷や原という新戦力の台頭もあった。10月には17年U-20W杯の出場権を懸けたAFC U-19選手権が開催される。このSBSカップで経験を積んだ選手はひとりでも多くメンバーに加わり、世界切符獲得に貢献すること。3連敗という結果を絶対に無駄にしない。
(取材・文 吉田太郎)
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