日刊鹿島アントラーズニュース

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2016年11月22日火曜日

◆[選手権]総体ではまさかの緒戦敗退…結束強め連覇誓う東福岡、番狂わせ狙う東邦(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?203719-203719-fl



 21日に行われた第95回全国高校サッカー選手権大会の組み合わせ抽選会。最初にトーナメント表におさまったのは、前大会王者の東福岡高(福岡)だ。

 史上6校目となる総体と選手権の“夏冬連覇”を達成した昨季も、現主将のDF児玉慎太郎(3年)はレギュラーとして活躍。今季はキャプテンマークを託され、抽選会に参加した。

 3連覇を狙った今夏の総体、しかし、東福岡高は緒戦で昌平高(埼玉1)に2-3で競り負け、大会から姿を消した。「だいぶショックな部分は大きかったんですけど、その日のうちに自分たちの試合を(映像で)見て、そこから言いたいことを言い合って、またイチから作り直した」。選手同士でのミーティングが立て直すきっかけになったと振り返った児玉。「今年は個性が強いので、個性をまとめるために選手同士で話し合うようにしている」と、強豪ならではの、キャプテンとしての苦労も明かした。

 DF小田逸稀(鹿島内定)、MF高江麗央(G大阪内定)、MF藤川虎太朗(磐田内定)というJ内定3選手をはじめ、昨季も主力だった選手が「“熱”だったり“アツさ”を伝えようと努力している」(児玉)。勝利への経験則も着実にチームに浸透しているという。「インターハイは緒戦で負けてしまったので、緒戦からまずしっかり戦って、全国優勝につなげていきたいと思います」。通算4回目の選手権制覇を見据える東福岡に、同じ轍を踏むをつもりはない。

 トーナメント表の1番のとなり、2番の枠に入り、東邦高(愛知)はいきなり前回優勝校と激突することが決まった。自身にとって初の全国となる主将のDF小出晴貴(3年)は「最初は『2番か』と思いました(笑)。でも『どうせ全国に出るなら強豪校と当たったほうが楽しい』とチームメイトとも話していたので」と笑みをこぼす余裕も見せた。

「堅守速攻」。そのスタイルに自信はある。それを裏付けるように、今季のプリンスリーグ東海の直近の2試合では、藤枝明誠高(静岡)、静岡学園高(静岡)という攻撃力のある両校相手に“ウノゼロ”(1-0)で勝利を挙げている。「今年は守備が堅い。ハードワークが持ち味なので、無失点でいって、少ないチャンスを決める」。チームとしてのスタイルは確立している。

「(緒戦の相手が)昨年の王者なので、番狂わせができれば『東邦』の名が全国に知れ渡るチャンス。チーム一丸となって戦っていきたい」。愛知県予選決勝で、東邦高を4年ぶりの選手権に導くゴールを決めた小出は、不敵に笑った。

(取材・文 奥山典幸)

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