日刊鹿島アントラーズニュース

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2016年11月18日金曜日

◆CS準決勝前に植田が憲剛を褒め殺し?待ち受ける柏木が決勝で対戦したいのは…(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?203468-203468-fl



 Jリーグは17日、都内のホテルで「明治安田生命2016Jリーグチャンピオンシップ 出場クラブ合同記者会見」を開催し、出場クラブから浦和レッズのMF柏木陽介、川崎フロンターレのMF中村憲剛、鹿島アントラーズのDF植田直通が出席した。

 今季のチャンピオンシップには、年間勝ち点1位および第2ステージ優勝の浦和、年間勝ち点2位の川崎F、年間勝ち点3位および第1ステージ優勝の鹿島が出場。まず23日の準決勝で川崎Fがホームに鹿島を迎え、29日と12月3日に行われる決勝で浦和と準決勝の勝利チームがホーム&アウェー方式で対戦する。

 昨季、11年ぶりに復活したチャンピオンシップだが、今季は一部、レギュレーションに変更がある。昨季は準決勝で90分間の試合を行い、勝敗が決しない場合は延長戦、PK戦で勝者を決めたが、今季は90分間で勝敗が決しない場合、年間勝ち点上位チームが勝者となる。また、決勝も昨季は2試合の勝利数、得失点差、アウェーゴール数が同じ場合、延長戦およびPK戦を行うレギュレーションだったが、今季は年間勝ち点1位チームが優勝となる。

 昨季の準決勝は延長戦の末、年間3位のG大阪が年間2位の浦和を下す“下剋上”を起こしたが、もしも今季のレギュレーションなら同点で90分を終えた時点で浦和の勝ち上がりとなっていた。今季の場合、“引き分けでもOK”の立場は年間勝ち点2位の川崎F。しかし、中村は「最初から(引き分けを)考える必要はない」と、あくまでホームで勝利を目指す考えを強調した。

 会見に同席した大会アンバサダーの松木安太郎氏から「対戦して嫌な選手は?」という質問を受けた植田は「フロンターレだと中村憲剛さん」と名前を挙げ、「いい動きをする選手はどのチームにもいるけど、そこに(パスを)出せる選手はなかなかいない」と、目の前で“褒め殺し”。これには中村も「同業者から言われるのはうれしい」と、思わず白い歯をこぼした。

 決勝で待ち受ける立場の浦和だが、松木氏から「どちらがいい?」と聞かれた柏木は「それは難しいですよ」と苦笑い。「でも、年間勝ち点1位を最後まで競った川崎が上がってきて、そこで勝って“やっぱり(チャンピオンは)俺らだぞ”となるほうが気持ちいいかなと。鹿島は勝負強さがあるので嫌だな」と、シーズン終盤までしのぎを削り、今月12日の天皇杯4回戦でも死闘を演じた川崎Fとの“再戦”を望んだ。

 天皇杯ではホームの川崎Fが激しい点の取り合いの末、3-3からPK戦を制したが、松木氏は今季のリーグ戦に限ると、チャンピオンシップに出場する3チーム同士の対戦ではいずれもホームチームが勝てていないという意外なデータを披露。実際、浦和はホームで川崎Fに1-2、鹿島に0-2、川崎Fはホームで浦和に0-1、鹿島と1-1、鹿島もホームで浦和に1-2、川崎Fに0-1という結果に終わっている。

 選手からすれば“不吉”なデータとも言えるが、中村が「言われて気づいた」と話すなど、3選手にとっても寝耳に水だったようで、「めぐり合わせもある」(中村)、「(ホームのサポーターの存在は)いつも力になっている」(柏木)、「考えたことなかったけど、これからはホームで勝てるように準備したい」(植田)と、特に気にする様子はなかった。

(取材・文 西山紘平)

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