日刊鹿島アントラーズニュース
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2017年6月1日木曜日
◆鹿島 石井監督を電撃解任…後任は大岩コーチに(スポニチ)
鹿島は31日、石井正忠監督(50)の解任を発表した。30日に初制覇を狙ったアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)で敗退。今季の成績と内容を精査した結果、残る国内タイトル奪取のためには変革が必要と判断した。後任には大岩剛コーチ(44)が昇格。大岩新監督の初采配は4日の広島戦となる。
王者ゆえの、電撃解任だった。ACL敗退から一夜、鈴木満常務取締役は「成績も当然あるが、チームが持っているポテンシャルを出し切れていない」と解任理由を説明。「勝つために代えた、と選手やスタッフにも伝えた。そうならないといけない」と、残る国内タイトル奪取のために変革を求めた経緯を明かした。
石井監督は15年7月に就任。昨年8月には心労で休養し一度は辞意を申し入れたこともあったが翻意した。その後はJ1年間優勝、クラブW杯準優勝、天皇杯優勝へと導き、15年のナビスコ(現ルヴァン)杯も含め3つの国内タイトルを手にする実績を残した。だが、今季はオフに多数の有力選手を獲得しながらACLは決勝トーナメント初戦で敗退し、リーグ戦も7位と低迷。起用法を巡りクラブとの間に齟齬(そご)が生じていた。
解任通告はこの日の朝に直接クラブハウスで行われ、選手にもミーティングで伝えられた。MF小笠原主将は「下を向いている暇はない。前に進むしかない」と言葉を発したという。練習は早速、大岩新監督が指揮。GK曽ケ端は「選手みんなが同じ方向を向いてやらないといけない」と静かに語った。
大岩コーチは昨季、石井監督休養時に監督代行を務めたが、Jリーグの監督は初となる。「まずは選手の自信を回復させてあげたい。このクラブにいる以上は勝利が目的。チーム全体を、選手全体を、そこに向けて持っていきたい」と決意をにじませた。
◆石井 正忠(いしい・まさただ)1967年(昭42)2月1日生まれの50歳。千葉県市原市出身。順大を経て89年にNTT関東入り。91年に住友金属へ移籍し、鹿島の創設メンバーとなった。98年に福岡へ移籍し、現役を引退。99〜01年の鹿島ユースコーチ、02〜11年のトップチームフィジカルコーチ、12年からの同総合コーチを経て15年7月に監督就任。昨季はクラブの日本人監督として初のJ1年間優勝へ導き最優秀監督賞初受賞。1メートル79。血液型B。
◆大岩 剛(おおいわ・ごう)1972年(昭47)6月23日、静岡県清水市(現静岡市清水区)生まれの44歳。清水商(現清水桜が丘)では磐田の名波浩監督と同期で4度全国制覇。筑波大でも日本一に輝いた。名古屋、磐田を経て03年に鹿島へ移籍し、Jリーグ初の3連覇を経験。11年元日の天皇杯優勝を最後に現役を引退し、11年から鹿島のトップチームコーチに就任した。J1通算386試合10得点。国際Aマッチ通算3試合0得点。1メートル80、血液型A。
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2017/06/01/kiji/20170531s00002000348000c.html
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