日刊鹿島アントラーズニュース

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2017年7月28日金曜日

◇第99回全国高校野球 茨城大会 土浦日大 31年ぶりV(茨城新聞)


土浦日大-霞ケ浦 31年ぶり3度目の優勝を決め喜ぶ土浦日大ナイン=水戸市民球場、菊地克仁撮影

第99回全国高校野球選手権茨城大会最終日は27日、水戸市見川町の水戸市民球場で決勝を行い、延長十五回5時間に及ぶ熱戦の末、土浦日大が10-9で霞ケ浦を破り、31年ぶり3度目の夏の大会優勝を果たした。

19年ぶりに決勝に進んだ土浦日大は延長十五回表2死一塁の好機に、星野舜(3年)が左中間に決勝の適時打を放ち、接戦を制した。初回から得点を重ねられて追う展開となったが、終盤になって強力打線に火が付いた。

就任2年目で優勝に導いた小菅勲監督(50)は「勝った実感がない。信じられない気持ち」と興奮。同校の佐藤豊理事長(70)は「31年待っていた優勝。何とも言えずうれしい」と喜んだ。

全国大会は8月7日から15日間、兵庫県西宮市の甲子園球場で開かれる。組み合わせ抽選会は同4日に行われる。

■野球楽しみ 重い扉開く
5時間に及ぶ延長十五回の死闘を、土浦日大ナインは存分に楽しんだ。そして長く閉ざされていた甲子園への重い扉をこじ開けた。

ミスで失点しても、打って取り返せばいい。そのスタイルは決勝でも健在だった。3失策などのミスで最大5点のリードを許した。自慢の打線も霞ケ浦の注目右腕、遠藤淳志(3年)の前に六回まで4安打に封じ込まれた。だが、小瀬との1回戦の7点差の逆転劇が選手の自信になっていた。完全な劣勢だったが、ベンチに諦めムードはなく、代わりに笑顔があった。

打順が4巡目を迎えた七回、今大会打率3割6分3厘、長打30本を誇る打線が目覚めた。森本玲委也(同)、星野舜(同)の連打などで2点を返すと、八回にも5連打で2得点。九回にも3得点で一時リードを奪った。そして延長十五回、星野の適時打が決勝点となり、歓喜の瞬間を迎えた。

「好きな野球をやるのに、何で苦しむんだ」。小菅勲監督(50)が就任した昨春から、選手に問い掛け続けてきた言葉だ。冬休みに一日12時間以上練習するなど、大好きな野球に向き合った時間は「県内一」と自負するも、結果が出なかった秋、春の大会では野球を楽しめなかった。

しかし小瀬戦の逆転劇で確信したという。「やってきたことは間違っていなかった。練習の成果を出せれば勝てる」(三村航平主将)。自信を得て野球の楽しさを実感したナインは、ノーシードから一気に頂点まで駆け上がった。(藤谷俊介)

http://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=15011690193516

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