
日刊鹿島アントラーズニュース
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2017年8月9日水曜日
◆「霧のカシマ」での敗戦から仙台が学んだこと(ニッカン)

ベガルタ仙台の5日アウェー鹿島アントラーズ戦は、濃霧の影響をもろに受けてしまいました。記者は試合開始30分前の午後6時ごろにスタンド4階にある記者席に向かいましたが、すでに霧が上空に立ちこめていました。仙台サポーターは試合がほとんど見えなかったと思います。DAZNで観戦した方も同様です。渡辺晋監督(43)は、そうしたサポーターを気遣いました。でも勝負は勝負。2度の中断中、スタッフ総出で情報収集にあたり、必ず試合再開すると突き止め、備えていたようです。選手も必死にプレーしました。敗れましたが、クラブはこの敗戦を必ず糧にしてくれるはずです。
勝敗を分けたポイントは何だったのでしょうか。渡辺監督は、仙台にも携わった鹿島の里内猛フィジカルコーチ(60)から「今年は空梅雨だったから、こういうことが起こるんだよ」と言われたようです。地の利を生かした試合だったのでしょうか…。いや、あんな霧はそう頻繁に起こらないはずです。現場では珍しいことと聞きました。戦い方に違いがありました。同監督は、鹿島は両サイドが見えない状況を逆手に取り、狭い局面に人を集めてプレーしていたことが得点につながったと分析してみせました。1点目の際、起点となった右サイドには中村と左MF遠藤が集まってました。
一方、仙台は視界不良のため、生命線の両サイドからのクロスが前線の選手に合わず、攻撃の軸を失いました。ウイングバックの動きが封じられるのは天候以外にも考えられます。その際にどうすればいいのか、チーム内で話し合うべきです。避けて通れない問題はまだあります。クラブ史上ワーストのシュート1本に終わりました。これについてDF蜂須賀孝治(27)はこう言及しました。「遠目からでも打つべきだった。見えにくいからシュートを打つのは当然。臨機応変に切り替えるべきだった」。カウンターを狙われ続け、2カ月近く勝利から遠ざかっています。カウンターを恐れ、積極性は出せなかったようです。
勝てていないわけですから、暗いムードが漂っているかと思いましたが、7日の練習では元気な声が響いてました。楽天梨田監督がそうであるように、杜の都のプロスポーツの指導者は、ギャグの才能があります。「霧を晴らしてみろ。視界良好にしてみせろ」。一難去ってまた一難、とはいきません。過密スケジュールの中、ホームでの2連戦は好材料です。勝利時のみの応援歌「オーラ」が、9日磐田戦でユアスタに響き渡ると信じています。
◆秋吉裕介(あきよし・ゆうすけ)1993年(平5)6月28日、横浜市生まれ。16年11月から仙台担当。
「霧のカシマ」での敗戦から仙台が学んだこと
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