日刊鹿島アントラーズニュース

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2017年11月29日水曜日

◆【浦和 vs 川崎F】 ウォーミングアップコラム:“みんなのために”わがままに!興梠慎三、得点王への道筋(J's GOAL)




今シーズン、興梠慎三(写真)は開幕からコンスタントにゴールを決め続けている。Jリーグでは32試合に出場して30得点をマークし、少し前までは得点王争いでトップに立っていた。だが、ライバルの杉本健勇が26日の神戸戦で2得点を決めて先頭に出て、現在はその杉本を2ゴール差で追いかける立場となっている。

もっとも、本人は得点王というタイトルにたいして興味を持っていない。「個人のことよりチームで優勝した方がうれしい」といったコメントは過去に幾度も聞かされたものだが、実際に興梠のプレーはまさに“チームプレーヤー”そのものだ。自分でゴールを狙える位置でボールを受けても、より良いポジションに味方がいれば躊躇なくパスを出す。

「もちろん自分が3点を取ればたぶんチームも勝つと思うけど、自分のために点を取るとかじゃなくて、チームのために取りにいっているので。自分のゴールは結果として自分のゴールになっているだけで」

ゴールを決めにいくのは、あくまでチームのためだ。その姿勢は一貫している。チームのためになるのなら、泥に塗れることも厭わない。すべてのプレーはチームの勝利のためにある。だからこそ、時に選手に厳しい浦和のサポーターを瞬く間に魅了し、深く愛されるようになったのだ。

ただ、今だけは、自分のためにプレーしても誰も怒らないだろう。リーグ戦はあと2試合残っているが、仮に2連勝しても順位は現在の7位から上がることはない。今シーズンはリーグ王者になれる可能性も、来年のACL出場権を手にできる可能性も残っていない。

ここからはもう、わがままにやってもいいのではないか。いや、むしろ、もう少しわがままにプレーすべきと言ってもいい。なぜなら、得点王のタイトルは本人以上に周囲が望んでいるものだからだ。柏木陽介は「慎三を得点王にするのが目標」と公言しているが、それはチームメートの総意でもある。サポーターもこれまでチームのために戦ってきてくれた自慢のエースが栄誉に輝くことを願っているはずだ。

“みんなのために”得点王になる。それならなんとも興梠らしいではないか。そのためにはまず川崎F戦でゴールを決め、頂点に向かってラストスパートをかけたい。

文:神谷正明(浦和担当)


明治安田生命J1リーグ 第33節
11月29日(水)19:30KO 埼玉
浦和レッズ vs 川崎フロンターレ

【浦和 vs 川崎F】 ウォーミングアップコラム:“みんなのために”わがままに!興梠慎三、得点王への道筋

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