今月24日、金崎夢生のサガン鳥栖への電撃移籍が発表された。中断期間で攻撃面のテコ入れを行い、ここから上位を目指そうとするチームにとっては大きな痛手だ。しかし、金崎本人「優磨とか若手にはチャンスだと思う」と、多くのアドバイスを送った若手選手の奮起に期待を示した。
鈴木優磨を筆頭に多くの若手選手が、彼のサッカーに対する真摯な姿勢に影響されてきた。なかでも最近は安部裕葵(写真)が共に時間を過ごしてきた。「先輩のなかだとプライベートの時間でいちばん一緒にいたかもしれません」と振り返る。
「たくさん刺激を与えてもらいました。カラダづくりもそうだし、ほんとサッカー選手としてすべてのことを聞きました」
シーズンオフには一緒に自主トレーニングを行い、シーズン中も共に汗を流した。体を強くしたい安部にとって、フィジカルの強い金崎から得るものは多かった。
これからは敵味方となるが、そこにいちいち気を揉んではいられない。
「こういう仕事なので、これからもこういうことはよくあることだと思う。一人の偉大な先輩として応援してますし、僕のことも応援してもらえるように一生懸命やりたい」
そのためには、試合で活躍することが最も効果的。チームを勝たせる選手になるため、安部裕葵が突き進む。
文:田中滋(鹿島担当)
明治安田生命J1リーグ 第19節
8月1日(水)19:00KO カシマ
鹿島アントラーズ vs FC東京
【鹿島 vs FC東京】 ウォーミングアップコラム:金崎夢生と安部裕葵