夏休みということもあり、鹿島アントラーズクラブハウスには連日たくさんの子どもたちが詰めかけている。
「あ、ウッチーだ」「昌子はいないの?」という声に混じり、「鈴木優磨!」と、9番を見つけて喜ぶ声は非常に多い。数多くのゴールを決める金髪のストライカーはいま、子どもたちの憧れの的でもある。
状態はいい。
試合前日の練習では角度をつけたシュートをバシバシ決める。その様子に、ゴール脇に控えていたクォン スンテも思わず感嘆の声をあげる。前節の長崎戦はベンチからのスタート。出場時間はわずか3分。試合への飢餓感、ゴールへの渇望は頂点に達し、いますぐにでも試合をやりたそうな表情を見せる。
コンビを組むのは新加入のセルジーニョとなりそうだ。今月初旬に加わった歳の近いブラジル人に、加入当初から積極的に話しかけていたのは鈴木だった。
「選手は信頼関係をつくるのが大事。動けばパスを出してくれると思うし、それで得点できればもっと信頼してくれる」。
この日も、日本語も多少は話せるレオ シルバを介し、何度も話し合う姿が見られた。二人が良好な関係を築くことができれば「また新たな攻撃のバリエーションをつくれる」。
セルジーニョのデビュー戦をいいものにできるかどうかは、今後の成績にも関わってくる。状態を問われた鈴木は、「万全です」と不敵な笑みを浮かべていた。
文:田中滋(鹿島担当)
明治安田生命J1リーグ 第23節
8月19日(日)18:30KO カシマ
鹿島アントラーズ vs 横浜F・マリノス
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◆【鹿島 vs 横浜FM】 ウォーミングアップコラム:金髪のストライカーは、セルジーニョのデビュー戦を輝かすことができるか(J's GOAL)