日刊鹿島アントラーズニュース

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2018年9月10日月曜日

◆鹿島 ルヴァン杯15年以来の4強(スポニチ)



内田篤人 Atsuto.Uchida


 ルヴァン杯準々決勝の第2戦が行われ、鹿島がDF山本の2得点などで川崎Fに3―1で勝利。2戦合計4―2とし、優勝した15年以来となる4強入りを果たした。 

 球際での気迫を欠き、1―1の引き分けで終えた5日の第1戦。その試合を含め、先制しても勝ちきれない試合が2試合連続で続いていた。だが、この日の第2戦では変化していた。要所で、DF内田が2つの声かけを行っていた。

 まずはキックオフ前の円陣。「難しい試合は向こう(川崎F)のほうなんだから、こっちは普通にやろう」と発した。「1―1のままホームでうちを迎える川崎Fのほうがプレッシャーがある」と考えていた。この一言でチームを落ち着かせた。

 次は後半6分、PKを与えて2―1に追いつかれた場面の後だった。全員を集めて発した。「2―2でもいいんだから、普通にやれ。ここは我慢しなきゃだめだ」。たとえ2―2に追いつかれたとしても、アウェーゴール数の差により2戦合計では鹿島がリード。冷静さをもたらすための一声だった。そして後半27分にFWセルジーニョが追加点をマーク。勝利を決定づけ、しぶとく戦い切った。

 内田自身は右サイドバックでフル出場。終盤まで泥臭いプレーを貫いた。鹿島の看板を背負う立場として、後輩たちへのこんな思いがあった。

 「(小笠原)満男さんだったり(中田)浩二さんだったり、いろんなアントラーズの人の姿を見てきた。せっかくこのチームに戻ってきたんだから、そういうのを伝えたり表さなきゃもったいないんじゃないかな、と。(強化部長の鈴木)満さんが獲得してくれた大きな要因というか、自分がやらないといけない仕事だと思っているので。こういう難しいゲームでも鹿島らしさというか、上の人を見てきたプレーをやっているだけ」。

 後半44分に途中出場したMF小笠原から突き返された主将マークを巻いたまま、4強入りを告げる終了の笛を聞いた。


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