一方、東京Vの藤本寛也は左膝負傷で離脱。
日本サッカー協会は10月30日、インドネシアで開催中のU-19アジア選手権に臨んでいたU-19日本代表のMF安部裕葵(鹿島アントラーズ)、藤本寛也(東京ヴェルディ)がチームを離脱すると発表した。U-20ふたりは同日朝、インドネシアを発った。
U-19日本代表は28日の準々決勝でインドネシアに勝利し、来年ポーランドで開催されるU-20ワールドカップの出場権を獲得。安部は11月3日と10日のアジアチャンピオンズリーグ(ACL)決勝・ ペルセポリス(イラン)戦を控えたクラブ事情により、一方、藤本は準々決勝のインドネシア戦で左膝を傷め、決勝までの回復が難しく一日も帰国して治療に専念したほうがいいと判断したため。
安部については、10月29日、影山監督が「このチームを預かる監督としては、スタッフを含めた全員で戦うんだと言ってきたので、出てほしくないという思いがあります。一方、一指導者の立場としては、これからのU-19アジア選手権の準決勝と決勝も大事な舞台ですが、ACL決勝という高いステージで戦わせることも、将来、大きな選手につながるのではないかとも思います」と語るとともに、もしもACL決勝に臨むため離脱するとなれば「喜んで送り出したい」と安部の背中を押す考えを示していた。
鹿島はこのあと、10月31日JリーグC大阪戦(H)、11月3日ACL決勝第1戦・ペルセポリス戦(H)、6日Jリーグ・柏レイソル戦(A)、10日ACL決勝第2戦・ベセルポリス戦(A)と連戦が続く。
一方、藤本はインドネシア戦の前半途中で倒れ込み、担架でピッチ脇まで運ばれた。そのあと歩いてロッカールームに引き返し、試合後のサポーターへの挨拶や記念撮影にも参加していた。ただ、受傷した左膝の状態が思わしくなく、11月4日の決勝までの回復が見込めず。リハビリに努めるため一日も早く帰国することになった。ケガの詳細は日本での検査のあとクラブから発表される見込みだ。
また11月1日のパカンサリスタジアムで行われる準決勝は、サウジアラビアと対戦することが決まった。
文:サカノワ編集グループ
◆「喜んで送り出したい」MF安部裕葵のACL決勝参戦でU-19代表の影山監督(サカノワ)