
日刊鹿島アントラーズニュース
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2018年12月27日木曜日
◆継続性と成長を見越した未来図 問われるクラブのスタンス(スポニチ)

シーズンオフのこの時期になると、クラブのスタンスが気になる。スタンスではなく方向性や強化方針、哲学に置き換えてもいい。
鹿島アントラーズがクラブW杯で4位に終わった。チームからは準決勝と3位決定戦の敗退を悔やむ声が聞こえているが、今シーズンの彼らは良く戦ったと思う。
クラブW杯までの消化試合数は、J1リーグが34試合、ACLが14試合、ルヴァンカップが4試合、天皇杯が5試合である。合計で57試合だ。コンディショニングにどれほど注意を払っても、疲労の蓄積は避けられない。ケガ人が絶えないのもしかたのないことだった。
シーズン序盤は過密日程と得点力不足の影響もあり、J1リーグでは15位まで順位を落とした。ロシアW杯後には植田直通がベルギーのクラブへ、金崎夢生がサガン鳥栖へ移籍したものの、彼らが抜けた穴は韓国代表チョン・スンヒョンとブラジル人アタッカーのセルジーニョで補てんした。
隙間のない補強だけではない。ジーコのテクニカルディレクター(コーチとしても登録)就任も、チームを上昇気流に乗せた。クラブの歴史を作ってきたレジェンドの存在は、鹿島の選手として何が求められるのかを、一人ひとりが再確認するきっかけになったと映る。
ジーコの復帰は言ってみれば原点回帰で、それによってチームはらしさを取り戻していった。国内のカップ戦ではどちらもベスト4まで勝ち残り、J1リーグでも最終的に3位まで順位をあげ、19年のACLの出場権を確保した。国内タイトルをつかめなかったとはいえ、その戦いぶりは称賛に値するものだ。
ルヴァンカップで94年度の天皇杯以来の3大タイトルを獲得した湘南ベルマーレも、鹿島とは違うアプローチでの一貫性を感じさせる。
12年からチームを指揮するチョウ・キジェ監督のもとで、湘南スタイルと呼ばれるサッカーを構築していった。指揮官が求めるのはサッカーの原理原則の徹底した追求で、システムに多様性はあるものの、選手を選ぶものではない。勤勉さ、ひたむきさ、利他の精神といったものをピッチ上で表現できる選手なら、このチームの力になることができる。
それこそは、選手が入れ替わってもスタイルがブレず、練度を増していった理由だ。ベルマーレでプレーするには何が必要なのかを示すのが湘南スタイルであり、かつて“湘南の暴れん坊”と呼ばれたクラブの遺伝子を受け継ぐものだ。鹿島とは違う意味で一貫性があるとは、そういう意味である。
オフの移籍マーケットでは、各クラブから新戦力獲得のニュースが届く。世界的なビッグネームを迎え入れたクラブがあれば、即戦力の日本人選手を補強したクラブもある。ここまでのところは目立った動きの無いクラブも。
いずれのケースでも、問われるのはスタンスだろう。クラブが掲げる目標や予算規模はそれぞれでも、継続性と成長を見越した未来図を描いていかなければならない。何よりも、そのクラブにふさわしい選手を揃えていく、あるいは相応しい選手に鍛え上げる覚悟を持つことが、新戦力の補強でも大事になっていくはずだ。(戸塚啓=スポーツライター)
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