日刊鹿島アントラーズニュース

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2019年4月15日月曜日

◆2019明治安田生命J1リーグ 第7節(オフィシャル)






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019年04月14日(日) 14:03キックオフ 味の素スタジアム
【入場者数】38,414人 【天候】曇、弱風、 気温20.0度、 湿度34.0% 【ピッチ】全面良芝、乾燥
【主審】佐藤 隆治 【副審】聳城 巧 【副審】山際 将史 【第4の審判員】岡部 拓人


明治安田J1 第7節

レオ シルバの追撃弾も及ばず。敵地で1-3の敗北

名古屋戦、慶南戦と公式戦2試合連続で逆転勝利を収めているアントラーズが、FC東京とアウェイで対戦した。前半はFC東京の勢いに押され、5分、16分、29分と立て続けに3失点。しかし後半はアントラーズが反撃に転じ、55分にレオ シルバが追撃のゴールを奪うと、相手陣内でボールを回しチャンスをつくっていく。だが、FC東京の堅い守備ブロックを前に、最後までゴールを奪うことが出来ず、1-3で悔しい敗戦を喫した。




ACLグループステージ第3節・慶南FC戦で、アントラーズは雨中の敵地で劇的な逆転勝利を収めた。試合は90分が経過し、1点ビハインド、かつ退場者を出して1人少ない状況だった。それでも選手たちは、誰一人として勝利を諦めず、後半アディショナルタイム1分に金森が値千金の同点ゴールを奪うと、2分後にはセルジーニョが勝ち越しゴールを奪い、逆転に成功。そして、勝利を告げる試合終了のホイッスルが鳴った。数々の逆境を乗り越えて掴んだ勝ち点3はチームに大きな自信をもたらした。

試合翌日、激闘を終えたチームは日本へ帰国した。中4日で迎えるアウェイゲームへ、リカバリーのメニューを消化してコンディション調整を図る。慶南戦では、名古屋戦から先発選手を5名変更し、出場機会の限られていた名古、金森などが好パフォーマンスを披露した。チーム内の競争は激化している。慶南戦で出場機会のなかった安部は「連戦でそんなに負荷をかけられない中、みんなアピールしたい気持ちがある。今日のトレーニングのようなファウルの数や強い口調で話しているのを見ると、みんなの意識の高さがわかる。いいことだと思う」と、チーム内の競争意識が高まっていることを明かした。総力戦で全冠達成へ。互いに高め合いながら、チーム一丸となってFC東京戦に臨んだ。









キックオフ2時間前に注目の先発メンバーが発表された。ゴールマウスは慶南戦で負傷したクォン スンテに代わり、今季初先発となる曽ケ端準が守る。最終ラインは右から小田、犬飼、町田、安西が入った。小田は今季リーグ戦初出場、初先発だ。ボランチはリーグ戦全試合先発中の永木とレオシルバが組み、サイドハーフは右にレアンドロ、左に土居。前線にはセルジーニョと伊藤が入った。ベンチには川俣、ブエノ、三竿、白崎、安部、金森、山口が座る。



日曜日の昼下がり、アントラーズレッドが味の素スタジアムのビジタースタンドを埋め尽くした。敵地まで駆けつけた背番号12とともに、公式戦3連勝へ。14時3分、戦いの火蓋が切って落とされた。





試合序盤、アントラーズはフィジカルコンディションで勝るFC東京のアグレッシブな戦いに圧倒される。5分、右サイドからクロスを入れられると、中央でフリーになった永井にヘディングで合わされ、いきなり失点を喫してしまった。磐田戦、名古屋戦、慶南戦につづき、4試合連続で先制点を許す展開となった。

反撃に出たいアントラーズだが、悪い流れは止まらない。16分、中盤のボールロストからカウンターに持ち込まれると、最後はディエゴ オリヴェイラに決められ、痛恨の2失点目を喫してしまった。

さらに29分、クリアボールをディエゴ オリヴェイラに拾われると、最終ラインをドリブルで突破され、独走態勢を許してしまう。最後は右足で決められ、3失点目を喫してしまった。アントラーズの若いディフェンスラインは、永井とディエゴ オリヴェイラに完敗。スピードとフィジカルの脅威をまざまざと見せつけられた。















30分間で3失点を喫したアントラーズは、円陣を組み、ピッチ上でコミュニケーションをとる。反撃に向けて選手たちはもう一度気持ちを切り替えた。



しかし、試合の流れは変わらない。ボールこそ支配できたが、コンパクトな陣形を保つFC東京の守備を崩せない。逆に中盤でボールを奪われ、ロングパスからカウンターを招いてしまう展開が続いた。







すると、前半終了間際に指揮官が決断を下す。45分、小田に代えて、ボランチの三竿を投入し、永木を右サイドバックに移動させた。攻守に体を張り続けていた今季初先発の小田だが、前半終了を待たずに無念の途中交代となった。







このまま前半が終了。屈辱としか表現し得ない45分間だった。アントラーズのユニフォームを纏う以上は、どんな状況下に置かれても勝利のみを目指さなければならない。指揮官はハーフタイムに選手たちに檄を飛ばす。「全てのチャンスをモノにする気持ちで攻めること。1対1の局面で必ず勝つこと。後半45分、120%で戦い抜くこと」。3試合連続の逆転勝利に向けて、士気を高めて後半へ臨んだ。



後半開始からレアンドロに代えて安部裕葵を投入し、自陣で守備を固めるFC東京を中央だけでなく両サイドから攻め立てていく。



そして、迎えた55分。アントラーズに光明をもたらしたのはレオ シルバだった。ペナルティエリア手前でボールを受けると、少し離れた位置から地を這うような強烈なシュートを放つ。これが、見事な軌道でゴールネットに突き刺さり、ようやく追撃のゴールを奪った。





レオ シルバのゴールでスタジアムの雰囲気は一変した。2試合連続の逆転勝利を収めた自信がチームに蘇る。アントラーズの攻撃は見違えるように活性化した。大岩監督は71分にセルジーニョに代えて山口を投入。アントラーズはさらに両サイドからのクロスでFC東京が守るゴールに迫っていく。



















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しかし、必死に得点を狙ったアントラーズだったが、人数をかけて守備を固めた相手を攻略できない時間が続く。そして、次第に運動量が落ちるにつれてプレーの精度を欠いてしまった。結局最後まで、ともに戦い続けたビジタースタンドを沸騰させることはできず。試合終了のホイッスルが鳴った。





1-3。屈辱的なスコアが刻まれた。この結果を受け止め、這い上がるしかない。次戦は中5日でホームのベガルタ仙台戦だ。限られた時間で課題を修正し、聖地で必ずや勝利を。激闘の日々はつづく。






【この試合のトピックス】
・曽ケ端、小田が今季公式戦初先発
・レオ シルバがリーグ戦3試合連続ゴール

監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:大岩 剛
・全てのチャンスをモノにする気持ちで攻めること。
・1対1の局面で必ず勝つこと。
・後半45分、120%で戦い抜こう。

FC東京:長谷川 健太
・最後まで集中を切らさずに戦いぬくこと。
・奪ったあと、慌てずにボールを動かすこと。

[試合後]
鹿島アントラーズ:大岩 剛
見た通り、前半がすべての試合だった。ここ数試合ゲームの立ち上がりや後半の立ち上がりに失点をしている試合が多い。意識させるところと意識しすぎてしまうところのバランスが良くなかった。こちらからのアプローチが強すぎたと感じる。これは結果論でしかないが、しっかりと注意して入るということ、相手の勢いにしっかりと自分たちが裏を返し、そのようなポジショニングを取ることが前半は欠けていた。それが失点を招いてしまった。前半がすべてだったゲームと反省をしている。

Q.相手の勢いを受けすぎてしまっていたのか?

A.受けすぎてはいないが、相手が勢いよく出てくるということは分析していた。それを裏返すためのポジショニングや局面局面での対応、クロスからの対応を含めて、できなかった。そこの部分が少し甘かったと感じている。

Q.今日の試合で選手たちのプレーに元気がなく見えた。それは、FC東京の守備の堅さからなのか、それともアントラーズの疲労の問題なのか?

A.コンディションは自分自身のマネジメントの問題になる。そこはしっかりと試合を見返して反省しなくてはならない。ただ、このゲームに関しては非常に重要視していた。分析も含め、FC東京の守備のやり方やウィークポイントを提示して、そこを突いていこうという話はしていた。失点によって焦りが出たのか、中央に攻撃が偏ってしまったのではないかと思う。FC東京のプレッシャーを無力化するためには、当然スペースに走りこまなければいけない。まずは自分たちの走るスペースを作るようなポジショニングを取らなければいけなかったが、そこの連動性が少なかった。体が重かったのが第一の原因であれば、自分のマネジメントが失敗したということである。選手が迷ったのであれば、それはこちら側のスペースの作り方や入り方を、次の試合までに整理する必要がある。

FC東京:長谷川 健太
ホームでたくさんのサポーターが来てくださった中で、勝つことができて本当に良かったと思っている。前半、我々は非常に良かったと思うが、鹿島にACLの疲れがあるように見えた。前半のうちに3点取れたのが、最後に勝ち切れた大きなポイントになったと感じる。


選手コメント

[試合後]

【曽ケ端 準】
(最初の失点は)気をつけようと話していたなかで、早い時間に失点してしまい、向こうの狙い通りの戦いになってしまった。堅い試合になるのではと話していたが、相手の強みがさらに出た試合となった。

【三竿 健斗】
前半をベンチで見ていて、立ち上がりの入りが悪かったし、攻めているときのリスクマネジメントができていなかった。後半のように個々で勝てるようになれば、いい流れになっていく。もう一度、一人一人がプレーの強度を突き詰めていかないといけない。

【土居 聖真】
入りが良くなく、前半で勝負が決まってしまった。こんな試合をしてはいけない。相手の方が戦っていたし、走っていたし、勝とうという意欲があった。それを受けたところがあった。前半開始からトップギアでやらないといけなかった。

【犬飼 智也】
立ち上がりの失点で自分たちを苦しめてしまい、そこから連続して失点してしまったので、課題の残る試合となった。

【安西 幸輝】
1失点目がすべてだった。前半は逸稀も僕も上がっていて、うまく裏を使われた。やるべきことをもっと細かく詰めていかないとやられてしまうと改めて認識した試合となった。


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