日刊鹿島アントラーズニュース

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2019年5月14日火曜日

◆神戸になくて鹿島にあったもの。三竿健斗の振る舞いに常勝軍団たる理由を見た(サッカーダイジェスト)



三竿健斗 Kento.Misao


鹿島アントラーズ×コリラックマ マスコットキーチェーン/ストラップ・キーホルダー


三竿の頭にあったのは「いかに賢く守るか」

[J1リーグ11節]神戸0-1鹿島/5月12日/ノエビアスタジアム神戸

 鹿島アントラーズは5月12日、J1の11節でヴィッセル神戸に1-0で勝利。17分にセルジーニョのビューティフルボレーで先制すると、その後は巧みに試合を運び、リーグ2連勝を飾った。

 スコア以上に差が出た試合だった。鹿島の勝因のひとつが、修正力だ。印象的だったのは鹿島の選手たちが、プレーが切れるたびに複数人で集まって確認作業を繰り返していた場面だ。直前のプレーを振り返ってその都度反省したり、いかに攻めるか、あるいは、いかに守るかの意思疎通を図っていたのだろう。

 その鹿島のコミュニケーションの中心にいたのが三竿健斗だった。チームのバランスを見た的確な位置取りが光るこのボランチは、そうしたプレーだけでなく、常に味方に激しい身振り手振りとともに声をかけ続けていた。セルジーニョのゴールが決まった後も冷静に振る舞い、チームメイトに指示を送っていたのは、その象徴的なシーンだった。

「声を出しているのはいつもです。ただ今日は、みんながマレーシアから帰ってきて、身体的にきつそうなのを見て感じていた(5月8日のACL・ジョホール戦で鹿島はマレーシアに遠征していた。三竿は帯同していなかった)。だから、元気な自分が声でチームを引っ張っていかなければなと思っていたので、そこはいつもより意識していました」

 長距離移動でチームメイトが疲労を抱えているのを感じていた三竿が、この日頭に置いていたのは「いかに賢く守るか」だったという。

「前からプレッシャーに行く時に、一人ひとりの走る距離が長くなると、90分とおしてやった時に絶対に厳しい。立ち上がりには20、30㍍走らなければいけない時もあったので。だからコンパクトにしてみんなの距離感を近くして守ったほうが良いかなと。僕は試合中にそう思ったので、それを周りに伝えました」

 だからこそ三竿は前半から何度もサイドハーフを中に絞らせるジェスチャーを送り続けていたのである。

前半途中には永木がレオ・シルバに詰め寄るシーンも





 三竿のその判断が、巧みな試合運びにつながっていたのは間違いない。

 三竿だけではない。右SBの永木亮太やCBの犬飼智也など、ピッチのあらゆるところで話し合いが行なわれていた。前半途中にはパスミスからピンチを招いたレオ・シルバに永木が詰め寄り激怒するシーンも見られたほどだ。

 ひとつのミスの妥協も許さない姿勢こそが、勝負強さの根源なのだと改めて感じさせられた。そして選手同士で相手や状況を見極め、攻守の最適解を試合中に見出して体現してしまうのだから、鹿島は強いわけだ。

 一方で神戸の選手は皆、プレーが切れると、それぞれの持ち場にすぐに戻っていた。もちろん、選手同士でまったく話し合いがなかったわけではないが、鹿島に比べれば圧倒的にその機会は少なかった。

 組織力という観点から見ても、鹿島の勝利は必然だったのかもしれない。

取材・文●多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)




◆神戸になくて鹿島にあったもの。三竿健斗の振る舞いに常勝軍団たる理由を見た(サッカーダイジェスト)





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