◆◆サッカーダイジェスト / 2019年9月12日号
鹿島も17年のラウンド16で対戦しているが…
ACL準々決勝 第1戦
広州恒大 - 鹿島アントラーズ
8月28日(水)/21:00(日本時間)/広州天河体育中心体育場
鹿島アントラーズ
グループリーグ成績(グループE):2位 勝点10 3勝1分2敗 9得点・8失点
【最新チーム事情】
●内田篤人が遠征メンバー入り。出場なるか?
●外国人枠は変更なし、昨季V貢献の4人で挑む。
●広州恒大は日本勢との決勝トーナメントで負けなしの難敵。
【担当記者の視点】
決勝トーナメント1回戦で広島との同国対決を制した鹿島は、4強入りを懸けて敵地・広州に乗り込んだ。優勝した昨季の決勝トーナメントはすべてホームで第1戦を戦ってきたが、今回はアウェーで第1戦を迎える。
ラウンド16終了の段階で外国人枠の変更が可能だったが、これまでと同じクォン・スンテ、チョン・スンヒョン、レオ・シルバ、セルジーニョの4人の登録となり、ブエノ、レアンドロがメンバー外に。昨季のアジア制覇に貢献した4人の助っ人布陣で連覇を狙う。
また8月14日の天皇杯・栃木SC戦で実戦復帰し、その後のリーグ戦はベンチ外だった内田篤人が遠征メンバー入り。「夏場の連戦でチームの力になりたい」と慎重なリハビリを行ってきたキャプテンが出場すれば、相手にとって脅威となるだろう。
直近のJ1リーグ24節・G大阪戦は2対2でドロー。新戦力のミスがそのまま失点に直結する形で悔しい引き分けとなったが、昨季のACLで6戦5発のセルジーニョ、今大会4得点の伊藤翔の2人にゴールが生まれたことはこの大一番に向けて大きな弾みとなった。上田綺世や相馬勇紀など、出場機会に飢える攻撃陣も好調を維持している。
酷暑の環境下での連戦により疲労の見える選手がいるのは気がかりだが、伊藤翔が「強いチームがぶち当たる宿命。試合がたくさんあることは、サッカー選手にとってありがたいこと」と話した。選手のコンディションを見極めた大岩剛監督のマネジメントにも期待がかかる。
相手は中国リーグで首位を走る難敵・広州恒大。過去の大会の決勝トーナメントで、日本勢は一度も勝てていない(12年ラウンド16・FC東京、13年準決勝・柏、14年ラウンド16・C大阪、15年準々決勝・柏、15年準決勝・C大阪、17年ラウンド16・鹿島)。バルセロナでもプレーしたMFパウリーニョ、今夏に上海上港から電撃加入したFWエウケソンの強力ブラジリアンコンビの破壊力を最小限に抑え、アウェーゴールを奪ってホームでの第2戦を迎えたい。