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Jリーグは4月3日の再開を目指している。ゲキサカではプロ入り1、2年目選手の高校時代を知る後輩たち(現役高校生プレーヤー)に対して、プロでの活躍が期待されているヤングプレーヤーの高校時代についてインタビュー。彼らのピッチ内、ピッチ外で“ハンパなかった”一面や意外な一面とは?
今回は流通経済大柏高(千葉)から鹿島アントラーズへ加入2年目のCB関川郁万だ。関川は名門・流経大柏で1年時からレギュラー。2年時のインターハイではDFながら4得点を叩き出してチームを日本一へ導き、同年度の全国高校選手権でも準優勝に貢献した。攻守に渡ってヘディングの強さを発揮し、ゴールも決めていたヘディンガーは、3年時の選手権でも準優勝という結果を残して“常勝軍団”鹿島からプロ入り。今年のJ1開幕戦では、先発フル出場を果たしている。
重圧を乗り越えて全国舞台で結果を残し続けた関川の高校時代について、先輩とともに2年前の選手権決勝を経験し、今年のプロ入り候補でもある注目の2人、DF藤井海和(新3年)とGK松原颯汰(新3年)が教えてくれた。
―流経大柏時代の関川選手が半端ないと感じたことは?
藤井「特にヘディングは半端なかったです。今まで出会ってきた選手の中で一番強いです。そして、1人で守れてしまう選手です。選手権など郁万さんのおかげで勝った試合がいくつもありました。(関川を見て、)『プロは全てを1人でやってしまうんだな』っていうことを感じました」
松原「みんなも思うことなんですけれども、ヘディングの部分は本当に半端ないと思いましたね」
―『特にこの試合』というのはあった?
松原「(関川が3年時の)選手権期間は違うなと思いました。これがプロで通用するヘディングなんやろうなとか。(膝の手術から)復帰したての時よりも、選手権の時は改めて凄いなと思いましたね」
―ピッチ外はどうだった?
藤井「ONとOFFがはっきりしている選手です。ピッチの上ではピリピリしてちょっと怖いですが、ピッチ外ではとても明るく、後輩にも話しかけたりしてくれる優しい選手です」
―仲良くしてもらっていた?
松原「郁万さんが引退してからも、ご飯に連れて行ってもらったりはしていました」
―威圧感のあるような印象もあるけれど?
松原「結構喋りにくい雰囲気とかあるんですけれども、後輩とのコミュニケーションとかそういうのはとても良くて、実際に喋ってみると喋りやすいし、ゲームを一緒にやってくれたりしてくれたので、試合でも親近感とかコーチングとか伝えやすい。親分ぽいけど、良い人です」
―隠れた努力も見ている。
藤井「自分が入学したての頃、郁万さんは、怪我からリハビリ中でサッカーはしていなかったのですが、朝練が始まる前、怪我人なのに1番に来て、体幹チューブを使ってトレーニングをしていました」
―関川選手へのエールを。
藤井「郁万さんが点取るの楽しみにしてます」
松原「これからも大変やと思うんですけれども、郁万さんの良さのヘディングでもっと点を取って活躍して欲しいと思っています」
―自分たちは、関川選手の代の成績を超える。
松原「今年、自分らで3冠という目標を立てています。3冠をしたら周りからも認められると思うので、先輩たちを超える3冠をしたいと思っています」
藤井「個人としてはまず、郁万さんに追いつけるようプロになること。そして、チームとしては、(インターハイやプレミアリーグに加え)郁万さんの代でも優勝することが出来なかった選手権で優勝することが目標です」
◆流通経済大柏高の後輩が明かす、鹿島DF関川郁万の高校時代と“ハンパない”一面(ゲキサカ)