日本はメキシコに0-2で敗戦「問題は、ゴールを決めることのできる存在がいないこと」
日本代表は現地時間17日、国際親善試合で強豪メキシコに0-2で敗れた。攻撃陣は不発に終わったなか、海外メディアは得点力あるストライカー不足を指摘しつつ、鹿島アントラーズのFW上田綺世を今後の希望材料に挙げている。
13日のパナマ戦を1-0で制した日本は、スタメンを9人入れ替え、システムも3-4-2-1から4-2-3-1に変更した。前半12分、MF原口元気がカットインから強烈なミドルを放ち、同15分には原口のラストパスからFW鈴木武蔵が相手GKとの1対1の決定機を迎え、さらにこぼれ球を拾ったMF伊東純也がシュートを放つも、いずれもGKギジェルモ・オチョアに阻まれた。
前半は日本が試合を優位に進めたが、後半に入ると霧が濃くなり始め、視界の悪いピッチ状況に。試合の流れはメキシコへと傾き、後半18分、相手FWラウール・ヒメネスに華麗なターンから先制点を許し、同23分にはメキシコ代表FWイルビング・ロサーノに追加点を奪われた。
日本は決定機をモノにできず、メキシコ両エースの決定力に屈することになったが、ブラジルメディア「グローボ・エスポルチ」は「一進一退の激しいゲームには見えた」と言及。「問題は、目新しいことではないが、ゴールを決めることのできる存在がいないとことだ」と指摘している。
「ベルギーリーグで好調を維持している鈴木武蔵は、ストライカーとしてチャンスを掴んだが、ガッカリさせた。日本にはすでにワールドカップの2年前にDF、守備的MF、若きGKが頭角を現しているが、センターフォワードで唯一の希望は、まだ一貫性のない上田綺世だ」
日本はFW大迫勇也の不在を埋めるストライカーの不足が長年課題に挙げられており、トップ下が主戦場のMF南野拓実がパナマ戦、鈴木がメキシコ戦で1トップを務めたが、充分なパフォーマンスを提示するには至らなかった。22歳の上田は今後、A代表に定着することはできるだろうか。
(Football ZONE web編集部)