<明治安田生命J1:鹿島0-1名古屋>◇第6節◇21日◇カシマ
鹿島アントラーズは名古屋グランパスに0-1で敗れ2連敗となった。
後半14分、コーナーキックから相手に強烈なミドル弾を浴び、1発に泣いた。名古屋は開幕から失点数はわずか1。先制したら負けない鹿島のお株が、相手の名古屋に奪われた形だ。
鹿島は中盤から効果的な縦パスが供給されず、サイドからのクロスも精度を欠いた。昨季、得点ランク2位のFWエヴェラウドはいまだ無得点で、仲間に声を荒らげ、いらだちを見せる場面もあった。MFレオ・シルバは、エヴェラウドについて「勝利への貪欲さが今日は言い合うという形で出た。グラウンドでは起こり得る」と理解を示し「現実を受け止め、鹿島が慣れている勝ち続けるリズムに戻れるよう、チーム一丸となって準備していきたい」と前を向いた。
プロ初先発の高卒2年目のMF松村優太(19)は、後半6分に枠内に強烈な右足シュートを放った。相手GKの好セーブに阻まれ、得点にはつながらなかったが見せ場はつくった。松村は「自分の中でも気合が入っていた。その中で結果が残せなかったのは実力が足りない。もっと練習と経験を積まないとといけない」と厳しかった。
守りを固める相手を打ち破れず、苦戦が続いている。松村は「崩しのアイデア、精度が自分も含めて足りていない。厳しいことを言うと、パスを100本つないでも1点にもならないし、どれだけボールを保持率が高くても、相手の1発にやられたら負ける」と現実をシビアにとらえた上で「最後の精度、チームとしてアイデアをもっとあげていければ崩せるのではないか」と手応えを口にする。開幕から5試合を終え1勝3敗1分けと足踏みが続くが、これ以上、引き離されぬよう、切り替えて上位に食らいつくしかない。
◆1発に泣いて連敗の鹿島「精度が足りていない」松村(ニッカン)