日刊鹿島アントラーズニュース

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2021年5月28日金曜日

◆【超テクJ動画】鹿島MF荒木遼太郎が魅せた「センスの塊ゴール」でC大阪撃破!(サッカー批評)






■5月26日/J1第16節 鹿島アントラーズ1―0セレッソ大阪(カシマ)

 鹿島アントラーズがカシマスタジアムにセレッソ大阪を迎えた一戦は、重要な意味を持っていた。

 前節のサガン鳥栖戦で相馬アントラーズはリーグ初黒星を献上。それまで5勝1分と6戦無敗を維持していた流れを再び手繰り寄せるうえで、桜色から白星を奪う必要があった。

 その試合に相馬直樹監督は、中3日の試合ながら11人中8人が同じ先発メンバーを組んだ。替わったのは右サイドバックと中盤2人のみで、チームの蓄積を狙った指揮官の意図が見え隠れした。FW登録で先発した荒木遼太郎と土居聖真は2試合連続先発。鹿島伝統の背番号「8」と「13」を背負う2人は、指揮官の起用に応えた。

 そして、その瞬間は、試合がスコアレスのまま進んだ72分に訪れた。

 白いユニフォームが自陣の低い位置でゆっくりボールを回す。それに、土井と松村優太が激しくプレスをかける。セレッソのセンターバックを務めるダンクレーと瀬古歩夢は対人に強いだけに、容易に崩すことはできないが、このプレッシャーがその綻びを生んだ。左サイドバックに入った新井直人が出したボールが、ボランチの藤田直之とDFダンクレーのどちらなのか中途半端な位置にボールを戻してしまう。その中間にポジショニングしていたのが土居。絶好の位置でボールを回収する。


■ダブルタッチでパスを通す


 ペナルティエリアの目の前でボールを奪った土居だが、ダンクレーと藤田が素早く寄せて前への突破を阻む。さらに、原川力も斜め後ろにポジションを取って、後ろに戻すコースも切られる。せっかくのチャンスも生かせないかのように見えたが、土井は背中に「8」を背負う男だ。

 素早いダブルタッチで、原川とダンクレーの間を通すような形で左斜め前にパスを出す。そこに走りこんだのは、荒木。ボールを受け取ると、前方に複数人が構え、さらに後方から勢いよくセレッソの選手が戻ってきたのも苦とせず、右足でゴールにボールを流し込んだのだ。そのシュートを撃つ際のステップとコースは荒木のサッカーセンスを感じさせる高難度のもの。鹿島は見事に先制点を奪ったのだ。

「キツい時間帯だったので決めてくれて良かった」

 試合後の荒木は、味方選手からこう言われたことを明かした。直前の激しいプレッシャーを見せた鹿島イレブンだったが、連戦続きで疲労がたまっていたのだ。ただ、土居と荒木の信頼と関係性がこのゴールを生んだことを考えれば、同じメンバーでやることのメリットも確かにある。

 これで荒木のリーグ戦ゴール数は「6」となり、チームのトップスコアラーに立った。上田綺世の5得点、土居と町田浩樹の4得点を上回る数字である。荒木は3月13日までに4得点を奪っていたが、5月15日の横浜Fマリノス戦まで2か月間もリーグ戦のゴールがなかった。これでホーム2戦連発ということになる。


■シュート練習で想定していたもの


「(ゴールが)入っていない時期からシュート練習というのはするようには心がけていました。ただの練習だけじゃ試合でシュートは入らないと思っていて、試合を想定することによってゴールが生まれてくると思っているので、常に試合を想定しながらシュートするようにしていました」

 試合後にこう話した若武者は、「13」を背負うセンスを持ちながらも努力も欠かさない。前節の敗戦の悪い流れを断ち切った鹿島は、次節は王者・川崎フロンターレとの試合に挑む。

「今日のような試合が続いていけばいい」

 得点量産を予感させる19歳が、等々力で大暴れしてみせる!





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