■鹿島アントラーズ 上田に負傷の可能性あり。他のFW陣の活躍に期待したいが
【プラス材料】
第18節のベガルタ仙台戦(1△1)、前節の大分トリニータ戦(0△0)と2試合連続ドローと望む結果を得られていないものの、失点はわずか「1」と安定感を増している印象だ。特に大分戦では先発7人を入れ替えた中で、シュート1本に抑えるなど、相手にチャンスを作らせなかった。今節の北海道コンサドーレ札幌とのホームゲームでも大崩れするのは考えにくい。
また、コロナ禍の入国規制で合流が遅れたMFディエゴ・ピトゥカが試合ごとにフィットしてきたことはプラス材料と言える。左足から放たれる長短のパスの軌道は美しく、人の目を引くようなパスを供給し、攻撃のスイッチを入れる役割を担う存在に近づきつつある。プラスして、味方への要求や闘争心を表に出すようになっており、試合を支配する選手になる期待が漂う。
【マイナス材料】
大分戦ではシュート3本に終わった。この数字がすべてを物語っており、決定機はあったものの、チャンスの数はそう多くなかった。大分の5バックの奮闘はあったにせよ、中盤でのミスが目立つ内容では、攻撃面で前向きにはなれない。
加えて、東京五輪に臨むU-24日本代表に選出され、大分戦を欠場したFW上田綺世が負傷したという情報もあり、不安を増長させる。ここまでリーグ戦無得点のFWエヴェラウドが復調の気配を見せているとはいえ、結果が伴っていない状況で強引なプレーや選択が目立つように見える。
計算が立つ守備で試合をコントロールしつつ、チャンスをしっかり仕留めなければ、勝ち点が約束された試合にはならない。
文:totoONE編集部
■北海道コンサドーレ札幌 日替わりのヒーローは今節も登場するのか
【プラス材料】
プラス材料は比較的多い状況と言える。公式戦8試合負けなしと調子を上げてきており、リーグ戦の勝ち点も積み上がって一桁順位に手が届くところまで浮上してきた。勢いがあるとも言えるだろう。
第18節の大分トリニータ戦はMF金子拓郎が2得点、第17節の柏レイソル戦はFW小柏剛とDF岡村大八が得点を挙げた。その間に行われたJリーグYBCルヴァンカップのプレーオフステージではFW菅大輝やDF柳貴博もゴールを決めるなど、日替わりで得点者が生まれている状況はかなりのプラス。他クラブとの移籍交渉で離脱しているFWアンデルソン・ロペスの穴をチームとして埋めることができている。今節も新たな得点者に期待したい。
水曜日に試合が組まれていなかったため、この試合に向けての休養は十分。良いコンディションで試合に挑める状況にもなっている。
【マイナス材料】
チームとして穴を埋めることができているとはいえ、得点源のA・ロペスの離脱は戦力ダウンであることに間違いない。センターフォワードはもともと選手層が薄かったこともあり、チーム状況が良いので大きな問題とはなっていないが、それでもマイナス材料であることは変わらない。相手に先行された際、前線の得点力アップのためのベンチワークが難しくなってしまうことだろう。現有FW陣の台頭に期待したいが、現時点ではまだ計算の立つ状況ではない。
この試合に限らず、札幌市内と敵地との気温差も気になるところ。運動量をベースとした戦術であるため、気温差が大きくなるほど、マイナス材料も大きくなっていく。
また、ルヴァンカップでの鹿島アントラーズとのアウェイゲームは0-3で敗戦。そのイメージを残したまま試合に入ることは避けたいところだ。
文:totoONE編集部
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