サッカーJ1鹿島アントラーズFCが進めている新スタジアム整備構想を巡り、茨城県鹿嶋市の錦織孝一市長は26日、本拠地の市外移転を容認しないと述べた。
鹿島の小泉文明社長は、クラブ創設30周年を迎えた10月、サッカーを核とした「コンパクトシティ」建設構想を発表、新スタジアムの整備を明言した。現行の県立カシマスタジアム(同市神向寺)は築約30年。老朽化に加え、鹿島灘からの潮風による塩害、東日本大震災による被害で、維持管理費は年間約10億円に上るという。
小泉社長は移転候補地について「5年以内に結論を出す」としたのみで、市内外かなどについて言及しなかったため、錦織市長がくぎを刺したかたち。錦織市長はコンパクトシティ構想には賛意を示しつつ、クラブ創設時の地元の協力などを強調。「スタジアムは地元の鹿嶋に存在すべきで、市外移転計画は当然、納得できるわけがない」と語気を強めた。【根本太一】
◆J1鹿島の新スタジアム構想 鹿嶋市長、市外移転を容認せず(毎日新聞)