元日本代表監督で鹿島のジーコ・テクニカルディレクター(TD、68)が、今季限りで現職を退くことが19日までに分かった。複数の関係者によると、来季からはアドバイザー職に就任する見通し。具体的な職務内容は未定だが、今後もチームを支え続ける方針だ。
ジーコTDは鹿島で現役を引退した翌95年から8年間と18年夏から今季まで現場に同行し、チーム編成や強化へのサポートに尽力してきた。再就任となった18年には一時リーグ15位に沈んでいたチームに勝利への執着心を呼び起こさせて、クラブの悲願だったACL初制覇に大きく貢献した。
今夏には膝の手術のためにブラジルへ一時帰国しており、健康状態などを配慮して第一線からは勇退する見通しとなった。それでも、今後はアドバイザーとしてチームを外からサポート。今季で創設30周年を迎えた鹿島の“レジェンド”との歩みは終わらない。
◇ジーコ(本名アルトゥール・アントゥネス・コインブラ)1953年3月3日生まれ、ブラジル・リオデジャネイロ州出身の68歳。フラメンゴやセリエAのウディネーゼで活躍しブラジル代表でW杯3度出場。一度引退したが、91年に鹿島の前身住友金属に加入し、93年Jリーグ元年の第1ステージで優勝に貢献。02年に日本代表監督に就任、06年W杯ドイツ大会は1次リーグ敗退。
◆鹿島・ジーコTDが今季限りで勇退 来季からアドバイザー職でチーム支える(スポニチ)