サッカー男子で2024年パリ五輪出場を狙う年代別日本代表監督の最有力候補に、元J1鹿島監督の大岩剛氏(49)が挙がっていることが7日、複数の関係者の話で分かった。Jクラブからの監督就任の申し出を固辞し、五輪に照準を合わせているという。日本協会の反町康治技術委員長(57)は年内に人事を固めたい方針。
大岩氏は10年度に現役を引退し、翌11年から指導者に転身。17年途中から鹿島を率い、19年度まで指揮した。3年間のリーグ戦成績は2、3、3位。選手に寄り添った指導に定評があり、18年にはアジア・チャンピオンズリーグで優勝した。現在は日本サッカー協会の指導者養成に携わっている。
五輪代表は、1968年メキシコ市五輪の3位が最高成績。近年では関塚隆氏が監督を務めた12年ロンドン五輪、A代表との兼任で森保一監督が率いた21年東京五輪の4位が最高。パリ五輪世代は、東京五輪でも活躍したMF久保建英、7日にA代表に初選出されたMF荒木遼太郎、Rマドリード下部組織所属のMF中井卓大らがいる。
◆大岩 剛(おおいわ・ごう)1972年6月23日、静岡市生まれ。49歳。筑波大から95年に名古屋入り。磐田を経て、2003年加入の鹿島では07~09年の3連覇に貢献。10年度の引退後は鹿島コーチを経て17年途中~19年度まで鹿島監督。J1通算386試合10得点。A代表通算3試合0得点。
◆元鹿島監督の大岩剛氏 U23新監督最有力候補 18年ACL制覇、選手の指導力に定評(報知)