鹿島アントラーズは26日、茨城・カシマスタジアムでアカデミー生と鹿島OB選手によるスペシャルマッチを開催した。この試合は、鹿嶋市とのタッグで育成組織専用の練習場新設のため、3億円を目標額にしたふるさと納税型のクラウドファンディングの返礼品。最終的に総額2億4513万8000円が集まった。
OBチームには秋田豊氏(51)や鈴木隆行氏(45)、内田篤人氏(33)ら豪華なメンバーが勢ぞろい。試合後には、今年南葛SCで現役を引退した青木剛氏(39)への花束贈呈も行われ、鹿島OBの絆も感じさせた。
30分制で5試合が行われ、U13~17の選手たちが順番にOBと対戦した。アカデミー生は想像以上に躍動。自身もOBチームで出場した柳沢敦ユース監督(44)は冗談交じりに「(OBの)ベンチでは、1、2、3試合目出た選手は、この後残って練習だよって伝えました(笑い)」と笑顔で明かした。
メンバー集めは主に、クラブリレーションズオフィサーの中田浩二氏(42)が担った。地道に連絡を重ね、そうそうたるメンバーをそろえ、この日集まったOBは全員“ノーギャラ”。「本当に単純に、アントラーズのそういうプロジェクトがあって、じゃあ参加するよって、みんな二つ返事で答えてくれた。本当にありがたいですね」と感謝した。
今回のクラウドファンディングにより、前日25日にアカデミー専用グラウンドが完成。柳沢氏、中田氏とともに企画に携わったテクニカルアドバイザーの小笠原満男(42)氏は「あとはここからどう子どもたちを成長させていけるかだと思う。頑張らなきゃいけないなというのと、今日ピッチにいた子どもたちにはそういう感謝の気持ちというのは、確実に伝えていかないといけない」と力を込めた。
◆鹿島OB戦は全員ノーギャラ 中田浩二氏「みんな二つ返事で答えてくれた」(ニッカン)