日刊鹿島アントラーズニュース

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2022年2月10日木曜日

◆【鹿島アントラーズの予想布陣】優磨の復帰で前線は強烈な構成に。サイドでは仲間が序列を覆すか(サッカーダイジェスト)






従来通り4-4-2がベースに





 Jリーグは2月18日に川崎フロンターレ対FC東京のカードでJ1が開幕。30年目のシーズンがまもなくスタートする。今企画では、J1全18チームの最新予想布陣を公開。プレシーズンの動きから各チームのスタメンとポジション別の序列を予測する。今回は、昨季4位の鹿島アントラーズをピックアップする。

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 6季ぶりの国内タイトルを争うためには十分な陣容だ。経験ある選手が退団したとはいえ、適材適所の補強で戦力はそろえた。前線から中盤は充実の顔ぶれ。不安材料は最終ラインの選手層だ。

 クラブ初となる欧州出身のレネ・ヴァイラー監督は入国できていないが、岩政大樹コーチを中心にオンラインでやりとりを重ね、チーム作りを進めている。コーチ陣は具体的な言葉で戦術を説明し、選手のプレーに明確な指標を定めた。選手が個性を発揮するための土台は築けている。

 従来通り4-4-2がベースだ。状況に応じて布陣を変化させる「可変システム」も取り入れている。選手の組み合わせや相手の特長によって、立ち位置は変化する。

 前線は鈴木優磨の2年半ぶりの復帰により、強烈な構成になった。守備の貢献も求められているなかで、上田綺世が献身的な姿勢を示す。鈴木と上田が第一の選択肢になるが、復活を期すエヴェラウドもいる。染野唯月のシュートセンスの高さもひけを取らない。キャンプでは各選手が得点に関わる働きをしており、好調をアピールしている。

 中盤は新加入の仲間隼斗、樋口雄太、中村亮太朗がインパクトを残している。センターMFはディエゴ・ピトゥカが軸。守備なら三竿健斗だろうが、攻撃となれば中村や樋口がスムーズに攻撃を組み立てる。さらに、若手の舩橋佑と小川優介も持ち味を発揮している。湘南への期限付き移籍から復帰した名古新太郎は怪我の回復が待たれる。

 サイドでは仲間が昨季までの序列を覆す動きを見せている。豊富な運動量とセカンドボールへの反応の鋭さで違いを見せる。左右どちらでも定位置をつかむ可能性は十分だ。


左SBには絶対的な安西がいるが…





 右は戦術眼に優れる和泉竜司や、素早く攻守を切り替えるファン・アラーノ、両足を巧みに操る樋口と主力級が並ぶ。スピードがある松村優太も控える。左は土居聖真と荒木遼太郎の争いか。戦術的な役回りでは土居が優れるが、荒木の攻撃センスも捨てがたい。得点力があるアルトゥール・カイキもコンディションが整えば、面白い存在だ。

 右SBは攻撃的な広瀬陸斗がキレのある動きを披露している。昨季は定位置をつかんだ常本佳吾もうかうかしていられない。

 GKの競争はクォン・スンテが一歩リードか。37歳とは思えない鉄人ぶりで、存在感が光る。沖悠哉のキック精度は相変わらず高い。早川友基と山田大樹も潜在能力は高く、飛躍のきっかけをつかみたい。

 CBと左SBの選手層は不安が残る。CBは主力だった町田浩樹と犬飼智也が退団。即戦力としてキム・ミンテを迎え入れた。関川郁万がシーズンを通し、高いパフォーマンスを継続できるかが鍵だろう。林尚輝やブエノも成長を遂げたい。三竿の起用も想定される。

 左サイドは絶対的な存在の安西幸輝がいるが、控えが心もとない。J2千葉から復帰した小田逸稀や、ユースから昇格を果たした溝口修平の台頭に期待がかかる。和泉がこの位置で試されるときもあった。

文●志賀敦文(茨城新聞社)




◆【鹿島アントラーズの予想布陣】優磨の復帰で前線は強烈な構成に。サイドでは仲間が序列を覆すか(サッカーダイジェスト)





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