日本最高峰のリーグで奮闘する唐津市出身のプロサッカー選手がいる。J1鹿島アントラーズの小田逸稀(いつき)選手(24)。国内外で20冠を獲得している国内屈指の名門クラブに所属し、「J1で活躍し続けられる選手になりたい」と意気込む。
小田選手は4歳の頃から競技を始めた。唐津FCからサガン鳥栖U-15唐津に進み、東福岡高2年時に全国高校総体、全国高校選手権での全国制覇に貢献した。2017年に鹿島に入団し、現在はプロ6年目のシーズンとなっている。
サイドバックを主戦場とし、ヘディングや対人の強さが光る。18、19年にはアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の舞台も経験。20年はJ2町田、21年はJ2千葉にそれぞれ期限付き移籍し、2年間でリーグ62試合に出場して5得点を挙げ、自信を深めた。
今季は3年ぶりに鹿島に復帰し、ここまで公式戦5試合に出場。9月16日に鳥栖市の駅前不動産スタジアムで行われたサガン鳥栖戦では、途中出場を果たした。「小中学生の頃はよく試合を見たし、ボールボーイもさせてもらった。プロとしてやっとピッチに立ててすごくうれしかった」と振り返る。
小中学生時代は、自宅から唐津城までのランニングや虹の松原の木に向かってドリブルする練習に励んだという。「諦めなければ誰にでもプロになれるチャンスはある」とエールを送る。
小田選手は今季について「あまり勝利に貢献できておらず、プロに入って1番苦しいシーズンだと思う」としつつ、「(鹿島は)手本になる先輩がいて、練習での強度や意識の高さは日本一だと思う。これからも成長していきたい」と抱負を語る。(松岡蒼大)
◆<移動編集局・唐津編>小田逸稀選手(唐津市出身) サッカー・J1鹿島で奮闘 「活躍続けられる選手に」(佐賀新聞)