試合終盤のオープンな展開も想定したメンバー編成へ。
[J1 33節] 清水 – 鹿島/2022年10月29日15:00/IAIスタジアム日本平
J1リーグ鹿島アントラーズの岩政大樹監督が10月28日、オンライン取材に応じて、翌日の29日にアウェーで行われる清水エスパルス戦に向けて抱負を語った。
この3週間は新たな要素を加えつつ、改めて共有すべきディテールを詰めていった。
「少し目線を変えて刺激を与えることによりオプションも増え、今の選手に合わせた戦いに少しアレンジを加えたところはあります。それをじっくり時間をかけてやれたのは非常に良かったです」
「(中断前はリーグ7試合勝利なし)結果が出なかったことを踏まえて、次のステップに進むための良いスタートのための時間になったと思っています」
残り2試合、鹿島は12勝12分8敗の勝点48で6位。対する清水は勝点33で16位。17位のガンバ大阪とポイントで並んでいて、一つ勝てば一気に残留が近づく可能性もある。
岩政監督は次のように警戒し、試合のポイントを挙げる。
「(最近の清水について)ここまで残留争いに巻き込まれるとは思っていなかったのではないかというぐらい良い状態です。いずれにしても、タレントも含め、夏からパワーアップしていて、この順位にいるようなチームではないと思っています。
結果がうまく乗っかってこないなか、少し慌てるところもあるのかなという気はしています。厳しい試合、激しい試合になるのは当然で、相手の心理が少し難しい状況にあると理解しつつ、それを上手く利用できるといいなと思います。
ただ、どのような展開になるかは、蓋を開けてみなければ分かりません。後半はある程度オープンになる試合になる可能性が高く、それに備えたメンバー選考もしないといけないと考えています」
中断前から何かしら変化をつけてくることになりそうだ。ただし、新たなことではなく、大切にしてきたことを改めて意思統一する。その作業が重視されてきたとも強調していた。
「よく順番を間違えるなと言います。頭に置く順番で、やるべきこと、やらないこと、その順番を間違うと、守備の対応はだいたい間違えます。それはレネの時にあまりやっていなかったことで、少し忘れているところが多く、この3週間で取り組み思い出していきました」
このままインパクトを残せず終わるわけにはいかない。鹿島が一丸となって、“勝利”を掴むため闘志の牙を剝く。
◆【鹿島】岩政大樹監督「夏からパワーアップしている」と清水を警戒。新オプションを採用か(サカノワ)