日刊鹿島アントラーズニュース

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2022年10月6日木曜日

◆鹿島FW鈴木優磨はシュート5本も無得点「自分が不甲斐ない」復帰1年目の奪冠ならず(ゲキサカ)






[10.5 天皇杯準決勝 甲府1-0鹿島 カシマ]

 天皇杯決勝をかけた舞台でJ2のヴァンフォーレ甲府に敗れ、鹿島アントラーズは6年連続の国内無冠が決まった。シュート5本を放ちながらも無得点に終わったFW鈴木優磨は「受け入れて進むしかないのが正直な感想。俺も決めるところを決めていれば勝てたので、自分が不甲斐ないのが一番強い」と沈痛な表情で語った。

 さすがの積極性は見せ続けたが、シュートはことごとく枠を捉えられなかった。前半23分のハーフボレーがわずかに外れると、同28分の左足カットインシュートもゴール左上に向かい、同40分の力強いボレーシュートも枠外。後半はサイドに流れてのクロスで多くのチャンスを導くも、自身のシュート2本を含め、一度も甲府ゴールを割ることはできなかった。

 キックオフからサポーターの「ゴール優磨」チャントが鳴り響き、期待の大きさは明らかだった。鈴木は「ファンには申し訳ない。辛抱強く応援してくれている中、今日もJ2の甲府さん相手に負けて、情けない気持ち、申し訳ない気持ち」と悔やんだ。

 それでも鈴木は「でも諦めない。必ずやり続けて、いつ見えるか分からない光に向けて、止まっている暇はないので、やり続けたい」と前を向いた。

 岩政大樹新監督の下、J1リーグ戦でも直近6試合勝ちなし。天皇杯を失ったことで6年連続の国内タイトル無冠が決まった。「大樹さんは凄く明確にアドバイスをしてくれているけど、やるのは選手。最後の判断だったり、そういった部分は戦術どうこうを選手に与えても、結局は選手の判断。俺たちは俺も含めて能力が足りない」。リーグ戦で10試合無得点の自身も含め、選手のパフォーマンスに矢印を向ける。

 タイトル奪還へ決意を持って臨んだ復帰1年目のシーズンも残り3試合。「無駄にするのはあり得ない。俺もいま冷静じゃないので、なかなかどう考えていいか分からないけど、いま一度自分がなんのために帰ってきたかをよく考えて、チームにとって何がプラスなのか、どうしたらよくなっていくのかは当面の課題」。そう力を込めた鈴木は「今日に関しては申し訳ない気持ちと、個人的には大樹さんにも申し訳ない」と言い、取材エリアを後にした。

(取材・文 竹内達也)





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