ベルギーで挑戦を続ける上田
11月にFIFAワールドカップを控える日本代表において、彼の好調は大きな武器となってくるだろう。ベルギーで今季3ゴール目を決めた上田綺世は、大舞台でゴールネットを揺らせることはできるか。
今夏に鹿島アントラーズからサークル・ブルージュへの移籍を決めた上田。鋭い飛び出しとポストプレイ、天性のストライカーとして嗅覚を持ち合わせる上田は、今季のJ1で18試合10ゴールと得点を量産する。ゴールランキングを独走する勢いを見せ、上位を走る鹿島をけん引した。
そんな上田だったが、サークル・ブルージュでは自身の得点力を発揮できずゴールまでに時間がかかった。それでも6試合目にしてホームのワーレゲム戦で初得点を記録すると、ここまでリーグ戦12試合で3ゴールを決めている。
チームは1トップから2トップに変更したことで上田の持ち味が生かされた。鹿島時代も2トップで鈴木優磨とのコンビで得点を量産していた。日本代表は1トップや3トップが主となるものの、[4-2-3-1]のシステムではトップ下の選手との縦関係でいい攻撃が展開できるはずだ。鎌田大地や久保建英といったアタッカーたちとどう絡んでいくか、期待が高まる。
日本代表ではゴールがない上田だが、9月シリーズでは最前線から身体を張って起点となっていた。2列目を生かしながら自身のストライカーとしてのセンスを大舞台でも見せつけることができれば、スペインやドイツといった強豪国にも番狂わせできるだろう。
◆カタールW杯で日本代表の得点源となれるか 最前線で自慢の得点力を発揮したいストライカー(theWORLD)