例年よりも長いオフを経て、明治安田生命J1リーグは2月17日に開幕を迎える。オフの間に去る選手もいれば、新たに加入した選手もいるが、果たしてどのクラブが最もパワーアップに成功したのだろうか。全18クラブの補強を精査して相対的に評価し、昨季からの変化を5段階(A~E)で格付けする(情報は1月29日時点)。
鹿島アントラーズ
補強評価:A
昨季順位:4位
38歳のクォン・スンテと、昨季デビューした早川友基、正GK経験のある沖悠哉というGK陣の顔ぶれは変わらない。両サイドバックも変化はなく常本佳吾と安西幸輝が有力で、両サイドをこなせる広瀬陸斗も控えている。
昨季は三竿健斗がスライドして対応せざるを得なかったセンターバック陣は、一気に層が厚くなった。今オフの目玉補強である昌子源と植田直通の加入により、最終ラインは強固になるだろう。昌子は早々に負傷したが、昨季レギュラーを担った関川侑万とキム・ミンテが控えているのは頼もしい。
ボール奪取力と展開力に長ける佐野海舟の加入は大きな戦力アップになるだろう。ディエゴ・ピトゥカと樋口雄太は今季も期待でき、攻撃的な位置では仲間隼斗、昨季は怪我に泣かされた荒木遼太郎や名古新太郎なども控える。システムにより枚数や組合せは変わることになりそうだが、競争が熾烈になることは間違いないだろう。サイドのスペシャリスト藤井智也がサンフレッチェ広島時代より攻撃的な位置でプレーすることになれば、特長をより一層発揮できる可能性もある。
エヴェラウドが抜けた前線には新加入選手が並ぶ。実績だけを見れば知念慶がリードしているが、大卒ルーキーの師岡柊生、6年間の武者修行を終えて帰ってきた垣田裕暉らのポテンシャルにも期待できる。もちろん既存戦力である土居聖真や昨季9得点のアルトゥール・カイキといった選手もいる。数多くいる候補の中で鈴木優磨とともに軸となる選手が出てくれば、昨季以上の攻撃力を誇るチームになりそうだ。
補強評価:A
鹿島アントラーズ
FC東京
名古屋グランパス
補強評価:B
セレッソ大阪
北海道コンサドーレ札幌
浦和レッズ
湘南ベルマーレ
補強評価:C
柏レイソル
ガンバ大阪
サンフレッチェ広島
アルビレックス新潟
補強評価:D
川崎フロンターレ
横浜F・マリノス
サガン鳥栖
京都サンガF.C.
補強評価:E
ヴィッセル神戸
横浜FC
アビスパ福岡
◆2023年J1全18クラブ補強評価ランキング。Jリーグ各クラブのパワーアップを格付け!(フットボールチャンネル)