日刊鹿島アントラーズニュース

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2023年3月14日火曜日

◆【採点寸評|鹿島】逆境でも果敢にアタック。チーム一丸となって“イズム”を見せつける[J1第4節 鹿島0-0福岡](サッカーダイジェスト)



鹿島アントラーズ採点寸評


衰えることのない勝利への希求


 3月12日にJ1リーグ第4節が各地で開催。県立カシマサッカースタジアムでは鹿島アントラーズ対アビスパ福岡が行なわれ、0-0で引き分けた。

 序盤から随所にインテンシティの高いバトルが繰り広げられ、見応えある展開に。前半はお互いにチャンスを作るものの決め切れず、スコアレスで折り返す。

 迎えた後半、53分に鹿島は佐野海舟がこの日、2枚目のイエローカードで退場となり、ひとり少ない状況に。ただ、数的不利にもかかわらず、果敢に相手ゴールに迫り、好機を演出。対する福岡は粘り強く守りながら、得点を許さない。

 結局、両者とも最後までスコアボードを動かせず。勝点1を分け合う結果となった。

▼鹿島のチーム採点「6」
 目下、売り出し中の若手ボランチ佐野が退場するなか、スコアレスドローで終えられたのは鹿島サイドからすれば“よし”と受け止めるべきかもしれない。

 ただ、10人になって、アディショナルタイムを含め、40分あまり。自陣に引きこもり、カウンター狙いに終始するような戦い方ではなかった。それは紛れもなく「自分たちから勝ちにいく姿勢」だった。

 アルトゥール・カイキや土居聖真、松村優太、垣田裕暉といった交代メンバーがギアを上げ、次々とゴールに迫った。後半のシュート数は鹿島が6本で、福岡のそれは1本。試合の様子が明らかに浮かび上がってくるだろう。

「勝点3を目ざしていたので、結果には満足していないが、(ひとり少ないなかで)選手たちがよく頑張ってくれた」(岩政大樹監督)

 逆境に立たされてもなお、衰えることのない勝利への希求。チーム一丸となって戦う鹿島イズムを見せつけた試合でもあった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。




GK:早川友基|採点6/相手のロングフィードに目を光らせ、ディフェンスラインの背後を幅広くカバー。未然にピンチの芽を摘み取った。

DF:常本佳吾|採点6/前半は自身のサイドをたびたび使われ、守備に追われたものの、後半に入ると攻守にわたってインテンシティの高いプレーを見せた。

DF:植田直通|採点6/強さ、高さ、上手さを使い分け、クリーンシートに貢献。「ゴールを許さない」という“鬼迫”にあふれていた。

DF:昌子源|採点6/開幕前の怪我で戦列を離れていたが、ついに実戦復帰。技術的なミスが散見されたものの、“声”でチームをけん引した。

DF:安西幸輝(86分OUT)|採点6/ひとつ前にスピードスターの藤井が位置していたこともあって、後方支援に徹した。後半に入ると、積極的に前に飛び出す回数が増えた。

MF:佐野海舟|採点5/ボランチの一角として攻守に奮闘していたが、警告2枚で退場。やや厳しい判定に泣かされたか。

MF:ディエゴ・ピトゥカ|採点6/60分の鮮やかな低弾道シュートは惜しくもGK正面。ゴールへの意欲がみなぎっていた。

MF:樋口雄太(86分OUT)|採点6/44分に左サイドで相手を巧みにかわし、シュートに持ち込んだが、バーを越えた。試合展開に伴い、この日は3つのポジションをこなし、チームを下支えした。

MF:藤井智也(68分OUT)|採点5.5/右サイドに移ってからは自慢のスピード突破を披露したものの、スタート時の左サイドでは相手の5バックに苦慮。

FW:鈴木優磨(86分OUT)|採点6/ワンフェイクで相手を置き去りにする身体の使い方は見事。ひとり少なくなってからは前線で力を振り絞った。

FW:知念慶(76分OUT)|採点6/背後から激しいプレッシャーを受けながらも安定感あるポストプレーで、味方のオーバーラップを促した。

MF:松村優太(68分IN)|採点6/不用意なファウルが多かったものの、得意のドリブルで右サイドを深く進入するなど、懸命にアピール。

MF:アルトゥール・カイキ(76分IN)|採点なし/足をけいれんさせた知念に代わってピッチに送り出された。終了間際、オーバーヘッドで“ワンチャン”にかけた。

MF:土居聖真(86分IN)|採点なし/鹿島一筋の生え抜きアタッカーがJ1通算300試合出場を達成。「良い感じで打てたので、決めたかった!」と終了間際のミドル弾を悔やんだ。

FW:垣田裕暉(86分IN)|採点なし/相手2人を引き連れつつ、ドリブルでグイグイ持ち込み、クロスを供給。スタンドを沸かせた。

DF:広瀬陸斗(86分IN)|採点なし/安西と交代し、そのまま左SBに。まずは致命的な失点を警戒しつつ、チャンス創出の機会をうかがった。

監督:岩政大樹|採点6/退場者が出た直後、システムを4-4-1に変更したり、交代枠をフルに使い切るなど、最後の最後まで「勝つ可能性」を探った。


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