フェイエノールトのFW上田綺世は20日、エールディビジ第2節のスパルタ・ロッテルダム戦で後半21分から出場した。2点差を追う状況で投入されると、チームはその後に2ゴールを決めて2-2の引き分けに。スロト・アルネ監督から上田を称賛する言葉が出ている。
上田は交代直後の後半23分、ペナルティーエリア内で競り勝ったFWヤンクバ・ミンテの折り返しに反応する。ゴールエリア内の角度のないところでボールに追いつくと、頭で再びミンテにパス。これをミンテが押し込んでゴールネットを揺らし、加入後初アシストがついたかに思えた。しかし、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)のチェックの結果、上田がパスした瞬間にミンテはオフサイドポジションにいたことが判明し、ゴールは取り消されてしまった。
幻のアシストに終わった上田だが、その後もポストプレーなどでチャンスに関与。2つの得点シーンには絡まなかったものの、攻勢を強めるチームで存在感を示した。
試合後、アルネ監督は上田について「良いストライカーだよ。それは明らかだ」とコメント。クラブ史上最高額の移籍金、1000万ユーロ(約15億円)で加入したためファンからは大きな期待が寄せられているが、同監督は「我々が支払った金額からも良いストライカーと判断できる」と伝えて上田の高い能力を認めている。