鹿島の岩政監督は前節の後、「選手は自分たちの攻撃に自信を持ててきている」と変化を感じ取っていた。この日も序盤からペースをつかみ、前半で2ゴール。いずれもサイドから崩してFWが決める理想の形だった。
新潟のセンターバックは、ともに長身。先制点を決めた垣田は「強さと速さがある。フィジカル勝負になる」とみていた。9分。自身がポストプレーで起点となり、左へ展開。安西のクロスを待ち構え、頭でピンポイントで合わせた。「気持ちが入っていた」。大型FWとして、負けられない思いがあったのだろう。
追加点は右サイドから。今度は近い位置で垣田が飛び込み、流れたところに詰めた鈴木が押し込んだ。「良いバリエーションで揺さぶることができた。クロスの精度も素晴らしいが、それまでの過程も含めてのゴール」。監督は2得点を評価した。
ホームで連勝。首位の横浜Mなど上位との勝ち点差は縮まっている。残り9戦。「(上位を)意識してしまう部分はあるが、勝ち点3を積み重ねるしかない」と垣田。自らに言い聞かせるように先を見据えた。
◆理想の形で2得点=鹿島、上位へじわり―Jリーグ(時事通信)