鹿島のポポヴィッチ監督(56)が6日、FC東京戦(7日、国立)を前にオンライン取材に応じ、不屈の闘志で過密日程を乗り切る考えを示した。3月30日の磐田戦、今月3日の福岡戦と中3日で試合が続き、福岡戦は磐田戦からスタメン10人が連続出場。5日に行われた戦術練習でも主力組に大幅な変更はなく、FC東京戦も数人の入れ替えにとどまる見通しだ。
メンバー選考の基準を「クオリティーとコンディション」と言い切った指揮官は「(国立の)5、6万人の前でサッカーをやる上で疲れは理由にならない」ときっぱり。「相手も連戦で疲労が溜まっていないわけはない。最後の苦しい時間帯に、いかに自分たちが相手よりも10メートル多く走れるか、相手よりも戦い切れるかどうか。そこが勝負の分かれ目になる」と強調した。さらに「我々は精神的なタフさを備えているチーム。思い出してほしいんですけれど、鹿島がタイトルを取り続けていたときはどうだったか。多少の疲労があったとしても戦い切ったからこそ、タイトルを取れたんじゃないですかね」と常勝軍団の歴史を再確認。「90分間全員に出てほしいと言っているわけではない。45分ならば45分、自分の出し切れる力を出し切ってほしい」と与えられた時間で全力を尽くすことを求めた。
指揮官にとってはC大阪、町田に続く今季3クラブ目の古巣戦。「FC東京のサッカーは非常にリスペクトをしている。日本での経験が十分にある監督ですし、個の能力を見てみても際立っている選手が多い」と警戒した上で、「相手に流れを渡さずに自分たちのプレーを押し出していく。受け身になってはいけない」と今季2敗目を喫した福岡戦からの修正を期した。
◆鹿島ポポヴィッチ監督 中3日続くも「疲れは理由にならない」あすFC東京戦(スポニチ)